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1983年、国民的アニメ「ルパン三世」の子孫を描いたスピンオフ作品「ルパン8世」が企画され、日本とフランスの合作により全8話の制作がスタートしました。
時代設定は、なんと22世紀の宇宙!…
ルパンの家系は代々泥棒稼業を継いでいたのですが、ルバン8世は探偵ホームズ8世に捕まり廃業していました。
そのため表向きは私立探偵の看板を掲げながら、裏で泥棒を続けているという設定だったのです。
レギュラーキャラも健在で、ルパンと同じく全員が子孫…
当時のアニメ雑誌で、宇宙服に身を包む衝撃の設定画が公開されています。
次元大介は、黒ずくめの宇宙服に身を包み、黒いレーザーガンで早撃ち…
石川五右ェ門は、鎧カブト仕様の宇宙服を着て、ライトセーバーもどきのレーザー刀で居合い斬り…
彼らルパンファミリーは、人エ衛星「ルパン星」で仲良く暮らしているというものでした。
また、峰不二子は、普段はファッションモデルですが、裏では凄腕の女盗賊…
そして永遠のライバル・銭形警部は、宇宙連邦警察に属し、相変わらずヨレヨレのトレンチコートを着て、口ボット警官を率いて出動しています。
次元と銭形は、宇宙ヘルメットの上に、例の帽子をきちんと載っけているところが旧作ファンには嬉しい限りでした。
しかし、制作途中でフランス側のスタッフが、原作とかけ離れたイメージの画風に変更してしまうなど、両国のスタッフが大揉め。
結局、全8話のうち、作品としては6話あるいは8話すべてが制作されたといわれていますが、いずれにせよ、テレビでは1話も放送されることはなかったのです。
その貴重な映像だが、2012年、アニメ化40周年を記念して発売された「ルパン三世Master File」に、効果音のみが入った映像の一部が収録されています。
宇宙を進むルパンの顔が描かれた宇宙船…
近未来風の街並みが描かれ、ルパンの事務所に依頼人の少女がやってきます。
主要キャラクターは設定画のような宇宙服ではなくおなじみの服装でした。
ルパン独特のスタイリッシュさは残しており、挿入されるフランス風のアコーディオンのメロディが優雅な雰囲気をかもし出していたのです。
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