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進撃の巨人…壁の中の巨人の正体とは何なのか?




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「進撃の巨人」の世界は、高さ50メートルという巨大な壁に守られた、その内側にあります。
巨人の出現により絶滅寸前となった人類は、巨大な壁の内側に逃れることによって、100年もの長い間、何事もなく無事に生き延びることができたのです。

中でも、人間の世界は三重の壁で守られています。
王都を守るウォール・シーナを中心に、その外側には二番目の壁ウォール・ローゼ、そして外郭部となるウォール・マリア…

この国に残された伝承によれば、100年前に巨人という「天敵」の出現により絶滅寸前まで追い詰められた人類は、高さ50メートルを超える強固な壁を築き、巨人が入り込めない安全な領域を確保することに成功したといいます。
これにより、巨人の干渉を受けない平和な時代が続きました。

エレンたちが暮らしていたウォール・マリアにあるシガンシナ区は、壁の扉にあたる部分をさらに壁で二重に覆った区域で、この部分だけがそれぞれの壁の東西南北にまるで出城のように張り出しています。
この区域は意図的に作られた居住地で、人口密度の高い区域を壁付近に作り、あえて巨人の攻撃対象とすることで、壁の警護を集中させる狙いがあります。

もちろん必然的に危険区域となりますが、政府はこの区域に暮らす人々に対して「最も勇敢な者」という名誉を与えたうえで、駐屯兵団をはじめ多くの兵力を投入し、それなりに安全を保障しつつ経済的にも優遇された人工都市に仕立て上げました。

もっとも100年もの長きに渡って続いた平和な日々が、彼らが暮らす世界の危機感を希薄にさせていたのは確かなようです。
ハンネスが「ヤツらにこの50メートルの壁をどうこう出来るとは思えねぇんだ」と言っているように、シガンシナ区に超大型巨人が出現する前までは、壁の外に実際に巨人を見かけることがあっても、駐屯兵団の兵士たちは全く恐怖を感じていませんでした。
この100年の間、巨人が壁を壊すことすらなかったというのですから、エレンのように無邪気に壁の外の世界に興味を募らせる少年がいたとしても、何の不思議もないでしょう。




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進撃の巨人…壁の中の巨人の正体とは何なのか?

壁の防御力はかなり高いと考えられ、そのため巨人たちがまず狙うのが最も強度の弱い扉の部分です。
中にはウォール・シーナ内部から脱出を図った女型の巨人や獣の巨人のように、壁を強引によじ登る巨人や、身長が壁を上回る超大型巨人が存在しますが、それは特殊なケースであって、ほとんどの巨人は壁を破壊することも越えることもできません。

ウォール・マリアの陥落は扉が破られたことによるもので、扉を壊すことができる巨人は超大型巨人と鎧の巨人の2体だけしか確認されていません。

扉の脆弱さはかねてから指摘されていたことで、一時は扉そのものが不要であるとして、壁同様に埋めてしまう計画があったといいます。
しかし、外界への扉を放棄してしまうことは人類の復権の意志そのものを諦めることと同義である…
という一部革新派勢力によって、結局扉はそのまま残されました。

壁自体には上部に大砲が設置されています。
巨人に対してはかなり高低差が大きいため、ほとんど致命傷を与えることはできませんが、ある程度動きを抑えることが可能とされています。

現状、壁の防御用兵器と言えるのはこの大砲だけですが、巨人襲来以降はその火力は増強されています。
シガンシナ区では扉上部などに据え付けただけの固定砲でしたが、トロスト区では明らかに大砲の数が増え、しかも壁上部に巡らせたレールによって移動できるようになるなど、機動力が飛躍的に上がっています。
また、ウォール・シーナのストヘス区ではレールが二重になり、さらに威力を増しています。

そして壁については、驚くべき秘密が明らかになっています。
ストヘス区の外壁の中に巨人が埋まっていたのです。
身長は壁と同じくらい高く、その表情も超大型巨人を彷彿とさせるものでした。

また、壁の材質は硬化能力を持つ女形の巨人が残した破片と、模様の配列や構造が非常に似ていることも分かっています。
つまり、人類を守る巨大な壁は大型の巨人が主柱となり、その表層は硬化した皮膚で形成されていたと推測されているのです。

徐々に壁の謎も明らかになってはいますが、おそらくは人類は巨人によって巨人から守られていたということになるでしょう。
これが正しければ、壁の巨大な穴を塞いで、再び世界そのものを修復することができるのでしょう。




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