実はイクラちゃんは「女の子」だった？！

「サザエさん」には、イクラちゃんというキャラが登場しますよね？
サザエさんのいとこであるノリスケさんの長男で、好奇心旺盛な性格の1才児です。

もっとも、この設定が完全に定まるまでは、かなりの紆余曲折がありました。
原作では、ノリスケさんの子供には名前がついておらず、性別すらあやふやだったからです。
実際、1964年の朝日新聞を見ると、家族紹介のシーンでノリスケさんの妻・タイコさんが抱きかかえる子供には「チドリ」の名がふられています。

さらに別のエピソードでは、タイコさんがイクラちゃんが出産した後、出生届を出しに行くノリスケさんが「ナミエ」と書かれた紙を役所に運ぶシーンが描かれているのです。

他にも、タイコさんが雛人形を買うエピソードも存在しており、どちらかといえば、初期のイクラちゃんは女の子だった可能性の方が高かったようなのです。