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「海賊王」がルフィだとされる理由とは何か?!

黒ひげにまつわる謎のひとつに、“マリンフォード頂上決戦”での白ひげとの意味深な会話が残されています。

頂上決戦の終盤、白ひげが、かつてロジャーと酒盛りをしていたことを回想するシーンが描かれました。

2人の会話はラフテルへの行き方や、“D”の名前の意味など、「ONE PIECE」の根幹を成す重要な内容ばかりでしたが、白ひげの「時々会うなDを名に持つ奴ら…ウチにも一人ティーチってのがいる“D”ってのは何なんだ」という疑問に対して、ロジャーはその真実を語っている様子でした。

ここで、ロジャーから「ONE PIECE」最大の謎を耳にしたと思われる白ひげは、黒ひげを目の前にしながらも「お前じゃねェんだ………」、「ロジャーが待っている男は… 少なくともティーチお前じゃねェ 」と口にしています。

なぜ、白ひげは黒ひげの存在をかたくなに拒むような発言をしたのでしょうか?…
白ひげが「ロジャーの意志を継ぐ者達がいる様にいずれエースの意志を継ぐ者も現れる…」とロにするひとコマでは、エースが死んだことで白目をむいて倒れてしまったルフィの姿が描かれています。
また、継ぐ者達の資格は“血縁”ではないとも語られています。

では、ロジャーとエースの意志とは一体何のことなのでしょうか?…
かつてロジャーは「おれは“支配”に興味がねェんだよ」、「やりてェ様にやらねェと海賊やってる意味がねェだろ? …どんな圧力をかけて来ようとも」と発言していました。

同じくロジャーの血を引くエースは、幼い頃に「いつか必ず海へ出て!! 思いのままに生きよう!! 誰よりも自由に!!!」という誓いを立てています。
両者に共通する意志、それは“海を自由に生きる”という強い想いだと一言えるのではないでしょうか。

そして、彼らの意志を受け継いでいるかのように、ルフィは「支配なんかしねェょ この海で一番自由な奴が海賊王だ!」という言葉を残しているのです。

一方、過去に幾度となくロジャーと対立してきた金獅子は「お前が在り処を知る “世界を滅ぼす兵器”と!!! おれの兵力!! そしておれが長い月日を費やして立てた完璧な計画があれば今すぐにでもこの世界を支配できる!!!」と語っていました。

エース、ルフィと戦った黒ひげも「ドラム王国」を滅亡させたり、インペルダウンから囚人を開放したりと、実在した黒髭のように獰猛かつ利己的な生き方をしています。
白ひげの能力を手に入れた際には世界に向けて、「そう…ここから先は!! おれの時代だァ!!」とも語っていますから、まさに金獅子と同じような“支配意識”を持った人物であると考えられます。

“支配を目論む者”、“自由に生きる”…
どちらも自分の思いのままに生きているという点では共通していますが、目指す世界はまるで違います。

ロジャーと酒を酌み交わしている白ひげは、「海賊王」の何たるかを知っているはずです。
ですから、黒ひげを見て「お前じゃねェんだ………」と口にしたのかもしれません。
支配を望まない海賊の中には白ひげやシャンクスも含まれるでしょう。

しかし、若かりし頃の白ひげが「ガキの頃から…欲しかったものがある」として口にしたのは、“自由に海を航海すること”でもなければ、“ラフテルを目指すこと”でもなく、“家族を持つこと”でした。

同様にシャンクスは自分の夢を「おれは自分の船を持ったら時間をかけて世界をみてまわろうと思ってる 勿論海賊としてだ」と語っており、ロジャーから受け取ったであろう麦わら帽子も、左腕を失ったタイミングでルフィに預けています。

さらに、腕を失ったことを白ひげに指摘された際には「“新しい時代”に懸けて来た…」と自分よりも相応しい人間にロジャーの意志を託してきた”とも捉えられる発訁をしていました。

以上のことから考えると、ロジャーの意志を継ぐ者は、やはり黒ひげではなく、ルフィなのではないかと思えてきます。
だからといって、ルフィが最大のライバルと目される黒ひげに勝利できるとは限りません。

ロジャーの意志を引き継ぐ者として相応しいかどうかと、実力的に勝っているかどうかというのは残念ながら別の問題なのです。
ルフィはことあるごとに「海賊王におれはなる!!!」と言っていますが、実は黒ひげも「海賊王にはおれはなる!!!」という台詞を言い放っているのです。




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