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シティーハンター…オウム真理教のサブリミナル演出はお遊び?!

バブル崩壊も間近の1980年代に、週刊少年ジャンプで長期連載された「シティハンター」は、東京・新宿で探偵業を請け負うスイーパーの活躍を描くハードボイルドコメディです。

そのアニメシリーズの第三作目に、松本サリン事件や地下鉄サリン事件などを起こして死刑判決を受けた、オウム真理教の松本智津夫被告の顔写真がまぎれこみ、サプリミナル映像として大騒ぎになりました。

サブリミナルは、肉眼では知覚できないほんの一瞬だけ、無関係な画像をカットインさせる映像手法…
人の心を扇動する可能性があるとされ、1999年には、日本民間放送連盟がサブリミナル手法の禁止を発表しています。

問題のエピソードは、1989年12月24日に放映の「シティハンター3」第11話…
主人公の冴羽獠(さえばりょう)が悪漢をなぐり倒すシーンで、肉眼では認識できないスピードで松本被告の顔写真が挿入されていたのです。

放映時は問題にならなかったのですが、1995年に地下鉄サリン事件が起きたことにより、映像の存在が明るみに…
当時のマスコミが、いっせいに日本テレビをバッシングする事態に発展しました。

しかし、これは別に製作者に信者がいたわけではなく、あくまでスタッフのイタズラだったのです。
当時のアニメには、お遊びとして意味のない短いカットを挟み込むのが普通で、なかばファンサービスとして行われていたからです。

問題のシーンは、サブリミナルが発覚した直後に削除され、現在発売中のDVD版では見られなくなっています。




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