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七色いんこ…最終回で秘められたいんこの過去が明らかになる?!




手塚治虫氏による「七色いんこ」…

代役専門で舞台役者を請け負いながら、幕間に金持ち客の金品を失敬する役者泥棒・七色いんこと、彼を追う女刑事・千里万里子の物語です。

1981年〜1982年まで、週刊少年チャンピオンに連載、そして2000年に稲垣吾郎、2018年に伊藤純奈の主演で舞台化されている本作。

千変万化の天才役者の秘められた過去とは?
最終回では、秘められたいんこの過去が明らかになります。

ついにいんこのアジトを発見した万里子。
その地下室でいんこの追想録を発見します。

その追想録には、彼は鍬潟財閥の御曹司で父親に支配されるように生きていたことや、初恋相手である朝霞モモ子とつきあうようになったが、新聞記者であるモモ子の父が鍬潟財閥を告発しようとしたため、モモ子一家を殺そうとしたことなどが克明に書き残されていました。

父から逃げ出し、当てもなくアメリカを放浪するいんこ。
行き倒れた彼を救ったのはピエロのトニーでした。

ベトナム戦争で子供を殺した罪滅ぼしで助けただけとうそぶくトニーの演技に魅了されたいんこは彼に弟子入りを志願します。
やがていんこは、トニーとシカゴの大劇場で舞台を踏むこととなるのです。

ベトナム戦争で巨万の富を得た劇場のオーナーに、ベトナム戦争の風刺劇を当てつける…
それが役者であるトニーの復讐でした。
舞台の後、戦争の罪を償うトニーの姿を見たいんこは、自らも役者として復讐することを誓うのです。

それから5年後、日本に戻ったいんこは、記憶こそ失ったものの一命を取り留めた朝霞モモ子の行方を追います。
そして追想録を読んだ万里子は衝撃の事実を知ることとなるのです。

千里万里子こそ朝霞モモ子だったのです!

真実を知り、記憶を取り戻した彼女の力を借り、これまでに泥棒として貯めた50億もの金を使い、いんこはトニーのように大劇場で父・鍬潟隆介を告発する舞台の幕を開けるのでした。

父に対する壮大な復讐劇を踏むいんこ…
その決意の舞台に上がる姿は、悲壮すら感じさせるものでした。




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