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キャプテンフューチャー…再放送に到るまでの長い封印の真実とは?!




日本初の連続テレビアニメが放送されたのは1963年、フジテレビの「鉄腕アトム」。
この人気を受けて、各局は多くのアニメを放送してきましたが、NHKは公共放送であるためか、長らくアニメを放送することはありませんでした。

NHKによる初の連続テレビアニメは宮崎駿が初監督をつとめた「未来少年コナン」(1978年)です。
本放送の視聴率はふるいませんでしたが、文明批判を含んだ、のちの宮崎アニメの原点ともいえるストーリーは、高い評価を得ました。

この流れを受けて、NHK発のアニメ作品第2弾として満を持して制作されたのが、「キャプテンフューチャー」です。

エドモンド・ハミルトンにより書かれたスペースオペラのシリーズ「キャプテンフューチャー」…

原作は、1940〜50年代に米国で発表されたスペースオペラ小説。
作者のエドモンド・ハミルトン氏はSF黎明期に多くの作品を発表し、のちのSFの世界観に大きな影響を与えた作家です。

科学者にして冒険家であるカーティス・ニュートン(キャプテンフューチャー)が宇宙船コメット号に乗り、3人の仲間(科学者のサイモン、ロボットのグラッグ、アンドロイドのオットー)とともに、悪に立ち向かうストーリー。

NHKは当時、大ブームを巻き起こしていた「スターウォーズ」風のアニメを想定していたのでしょう。
コメット号は、スター・ウォーズのXウイングや、「2001年宇宙の旅」のディスカバリー号の特徴をあわせもったようなデザインにアレンジされています。

主人公・キャプテンフューチャーの声優は、広川太一郎。
重厚な安定感を持つ、正統派アニメとして高い完成度でしたが、以後、再放送はほとんどなく、ソフト化もされませんでした。

「未来少年コナン」は民放各局で再放送され、DVD化もされたのになぜなのでしょうか?

複雑な権利問題、あるいは、原盤の紛失など、様々な憶測が流れたが、欧米やアジア、南米など、世界各国で放送されているため、国内での需要がなかったというのが真相なのかもしれません。

長い封印状態が続きましたが、2001年3月、NHK-BS2でようやく再放送され、2016年9月にはブルーレイBOXが発売されました。




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