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すもも…働き小僧との楽しい日々はどうなる?!




天沼俊氏による漫画「すもも」…

21世紀になったばかりの暑い夏の日、鎌倉CITYに暮らす一人暮らしの16歳の少女・雪野すもものもとに、1台のトレーラーがやってきます。
そのトレーラーが運んできたのは家庭用お手伝いマシーン”はたらき小僧”。
TVのCMとは違って不真面目でいたずらとセクハラが大好きなはたらき小僧を返品しようとするすもも。
しかし、家族がいないすももにとって、はたらき小僧との賑やかな生活は、次第にかけがえのないものになっていきます。

孤独な少女とセクハラマシーンの楽しい日々はどうなっていくのでしょうか。

雪に覆われた鎌倉。
すももは家の前でニューメン社のトラックを待っていました。
ニューメン社の独断で処分されてしまったはたらき小僧が、修理を終えて帰ってくるのです。

定刻から1秒遅れで到着するトラック。
しかし、配送係の表情は暗かった。

訝しがるすももに配送係は、修理はできたものの、すももと過ごした記憶が消えてしまったことを伝えました。
表情が固まるすももに、配送係から一通の手紙が渡されます。
それは、はたらき小僧を開発したレモ教授からのもので、「You know what to do」とだけ書かれていました。

すももは急に明るい笑顔になり、配送係に向かって「かれにあわせて」と言います。
思い出はこれからいっぱい作ればいい。

レモ教授の気持ちを受け取ったすももの家の庭に、あの日と同じように、はたらき小僧の箱が置かれました。
そしてすももは、あの日と同じように箱に声をかけます。
「おっきなさぁぁい!!」

「ぷぁんぷぁかぷぁぁぁん」の声と共に箱から出てきたはたらき小僧。
一緒に待っていた友人の宗近は小僧に話しかけますが、小僧はやはり宗近の名前を覚えてはいませんでした。

しかし、はたらき小僧はすももを振り返り、お前の名前を当ててやると言うのです。
小僧はすももの顔をじっと見つめ、たどたどしく「す………も……も……?」と言いました。

すももはそれを何度も繰り返させ、うれしそうに「はじめまして」と、はたらき小僧を迎えました。

80年代テイストの透明感のある筆致で描かれた「来なかった近未来」。
しかし、その世界は今も決して色あせてはいません。




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