車田正美氏による漫画「男坂」…
現代に生きる最後の硬派、菊川仁義の生き様を描くストーリー。
ここで最終回のあらすじを少し紹介しましょう。
会津の昭和白虎隊副長、蘭丸を倒し、勢力を拡大した仁義軍団。
昭和白虎隊隊長の鸞丸は、仁義より経験も知識も勝っていますが、仁義の指導者としての器に感銘したのでした。
次に北を目指す仁義軍団の元に、気仙沼の蛭田から果たし状が届きます。
蛭田は奥羽連合率いる13人のヘッドの1人であり、奥羽へと仁義軍団が進出する前に、タイマン勝負で潰しておこうと画策していました。
その果たし状を受けることにした仁義。
奥羽軍団は、北海道をも支配する神威剣という1人の男にまとめられており、蛭田と戦うということは、その神威をも敵に回すことを意味していました。
しかし、海外からの敵に備え、日本中の硬派が1つになる必要性を感じていた仁義は、神威と敵対してでも拳で語り合うことを選択します。
蛭田の元を訪れた仁義は、蛭田を一撃のもとに倒します。
それに続き、二の砦一関を守る鬼子母を闘吉が、三の砦釜石の剛田を赤木のウルフが突破します。
仁義軍団の快進撃は続き、遂に奥羽軍団の13人のヘッド全員を倒したという報が、アメリカにいる武島の元に届きます。
仁義の危険性を訴える部下をしり目に、不敵に笑う武島は、いつか仁義と真の日本の首領を賭けて戦うことを楽しみにするのでした。
その頃、仁義の元に伝達が届きます。
北の神威自ら、仁義に会うことを望んだのです。
神威との面会は1人で行くと言う仁義。
真の男が目指す男坂を、仁義はまだ登り始めたばかりです…
さて、本作は最終回に未完と書かれています。
車田氏が「この作品を描くために漫画屋になった」と言い切る意気込みで開始した本作でしたが、半年ほどで連載終了となりました。
そのためストーリーは完結しておらず、最終ページには大きく「未完」と書かれているのです。
車田はジャンプ・コミックス3巻で「読者の熱い支持を得られれば、すぐにでも連載を再開したい」とコメントし、後の文庫版のあとがきにおいて「なぜ打ち切られたのか?何故読者の支持が得られなかったのか?答えはハッキリしている。面白くなかったからだ」と不人気による連載終了であったことを明かすと共に、「『男坂』に対する作家としてのオレの決着(けじめ)はまだついていない」との一文を寄せています。
先日、遂に続編が発表されたので気になる方は要チェックです!
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