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ツルモク独身寮の最終回はトレンディードラマ風?!




窪之内英策氏の漫画「ツルモク独身寮(ツルモクどくしんりょう)」。

高知県の工業高校を卒業した宮川正太は、ツルモク家具に就職して上京し独身寮に入寮します。
先輩の田畑重男や杉本京介と同室になった正太は、杉本に案内され、屋上に上がりました。

そこで正太は、偶然隣の女子寮で着替えている女性を見つけ、しかも彼女と目が合ってしまいます。
それ以降、その女性・姫野みゆきが気になって仕方がない正太でしたが、彼には故郷に残してきた恋人の桜井ともみがいました。

全11巻の最終回「ただいま。」では、どのような結末を迎えるのでしょうか。

現状を変えたければ自分から動くしかないことに気付かされた宮川正太は、インテリアデザインを本格的に学ぶため、ボンジョルノのスタジオがあるフランスへと旅立ちます。

それから1年、姫野みゆきは変わらずツルモク家具の総務課に勤めていました。
上司からは縁談を勧められますが、正太の帰りを待つみゆきは首を横に振ります。

かつて正太と独身寮で過ごしたメンバーたちは、すでに寮にはいません。
田畑は野沢あけみと同棲を始め、杉本は会社を辞めて喫茶店を開き、レイ子との間に一児をもうけていました。

みゆきは、田畑たちと共に、杉本二世の顔を見るため、彼の喫茶店を訪れます。
結果は、杉本の遺伝子の勝利でした。
こうして集まったかつてのメンバーたちは、寮長にも杉本二世を見せるため、独身寮に向かったのです。

寮長は、皆を寮内に招き入れ、思い出したように、みゆきに客が来ていると言います。
その時、屋上から声が聞こえ、見上げるみゆきの目に正太の姿が映りました。

寮の前に並んで座り、正太はボンジョルノのスタジオに正式採用され、すぐにまたフランスに戻ることを告げます。
そして、みゆきに「大事な忘れ物を取りに来た」と言いました。

そっとみゆきの手を握る正太。
みゆきは、小さく「うん」と頷きます。

独身寮には新入社員が入り、またここからドラマが始まります。
連載当時に流行していたトレンディードラマ風の最終回(ただいま。)でしたが、最後はとてもお洒落な幕引きでした。




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