佐藤正氏による少年向けギャグ漫画「燃える！お兄さん」。
幼少時、オヤジのミスにより川に流された国宝憲ーは、山に住む空手家・玄米茶に拾われ育てられます。
憲一は成長し、本当の家族に憧れて山を下り、家族を見つけ、無事に国宝家のおにーさんとなりました。
しかし、山育ちで街の常識を知らないおにーさんは、山で培った野生の力で数々の騒動を起こしていくのです。
やがて山から玄米茶たちもやって来て国宝家に居候を始め、騒動はさらに加速していくというのがあらすじです。
全19巻の最終回「最終回 後編 平和への道」では、どんな展開を見せるのでしょうか。
ついに超暗黒破壊大魔神メタルプライマーの本拠地に辿り着いたおにーさんこと国宝憲一と仲間たち。
やっと雪絵が囚われた場所を突き止めますが、そこはメタルプライマーがいる建物の最上階でした。
そこまでには三日ほど色々とあったようですが、何とか建物に辿り着くおにーさん。
その展開の速さにはメタルプライマーも驚きました。
建物の内部は迷路のようでしたが、作者が間違ったルートを消してしまい、迷わず着いたメタルプライマーの部屋の前には、親衛隊ビッグ４が待ち構えていましたが、おにーさんたちは一週間の激闘の末これを倒したらしいのです。
それから一年の歳月が流れ、雪絵は助け出されていました。
助けたおにーさん、助けられた雪絵も驚く怒涛の展開。
戦いは続かず、メタルプライマーとの二ヵ月にわたる交渉の末、メタルプライマーのアメリカ進出を黙認して、日本に平和を取り戻すことに成功するのでした。
メタルプライマーはアメリカへ旅立っていきましたが、これまで共に戦ってきたスティング・フォン・エリックとミンクはメタルプライマーを追うと言います。
涙を堪えて彼らを見送ったおにーさんでしたが、平和な日本に帰ることを決意します。
日本に向かって行進するおにーさんたち。
彼らの陽気な歌が青空に吸い込まれていきました。
それまでの展開が遅かったためか、怒涛のスピードで最後まで突っ走ったおにーさん。
それを逆手に取った反則スレスレのギャグが満載されており、最後までしっかり笑わせてくれる作品でした。
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