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武蔵MUSASHI…豪華キャストが話題となったあの大河ドラマが完全封印となった理由とは?!




NHKで2003年1月5日〜12月7日にかけて放送された大河ドラマ「武蔵MUSASHI」…

豪華キャストを起用し、始まる前から大変話題を呼んでいたこの作品が、まさかの今では完全封印となっていることをご存知でしょうか。
そして一体何か原因となったのでしょうか…

NHKテレビ放送開始50周年を記念して、並々ならぬ熱意を持って企画された2003年の大河ドラマ「武蔵MUSASHI」。

大御所歴史作家・吉川英治の代表作を原作に、当時売り出し中の市川新之助(現・海老蔵)を主役の宮本武蔵役に据え、その脇を固める米倉涼子、堤真一、宮沢りえ、仲間由紀恵ら豪華な役者陣に加え、大河ドラマ初出演のビートたけしも話題を呼びました。

さらに音楽にはマカロニ・ウエスタンの巨匠、エンニオ・モリコーネまで起用しているのだから恐れ入ります。

しかし、この豪華すぎる布陣にもかかわらず、「武蔵MUSASHI」はNHKが当初目論んでいたような成功は収められず、それどころか視聴率も低迷したまま放送を終えました。
その原因には、同作の封印回の影響もあったのかもしれません。

4月6日放送の第14話「美は美なり!」において、小泉今日子演じる吉野太夫が、上半身裸で武蔵に「抱いてください……」と迫ったシーンが問題になったのです。

たしかに、”伝説の遊女”として語り継がれる吉野太夫の描写としては不思議ではないのですが、京都の花街・嶋原に本拠を置く角屋保存会が「文化人であった太夫への誤解を生む」としてNHK側に対して徹底的な抗議をみせたのです。

これ以降、NHKで嶋原を取り上げることはなくなったとされ、この回の再放送もされることはありませんでした。
さらに作品自体も、2000年代に制作された大河ドラマで唯一DVD化されず、NHKオンデマンドでも閲覧できないという完全な”封印作品”状態になっているのです。

その他にも柳生石舟斎役で出演した藤田まことがセリフの変更を一切認めない制作陣にストレスを溜め、このドラマ以降NHKに出演しなくなったばかりか、総集編での出演シーンもカットとなっています。

さらには黒澤明の相続人により映画「七人の侍」からのパクリ疑惑で1億5400万円の損害賠償を求める訴訟が起きる(のちに原告棄却)など、負のエピソードには事欠かないいわくつきのドラマだったのです。




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