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「キン肉マン」…ヤバすぎて封印されたエピソードとは?!




1979年から「週刊少年ジャンプ」で、連載が開始されたゆでたまご氏のデビュー作であり、代表作でもある人気漫画「キン肉マン」…

日本に住む人間を超越した存在・超人のキン肉マンことキン肉スグルが、仲間の正義超人と共に、次々に立ちはだかる強敵とリング上で戦っていく、プロレス系格闘漫画。

また、戦うことによって形成される友情の美しさを主眼において、単純な勧善懲悪ではない物語性を持たせており、「ダメ超人」と人々にバカにされながらも、地球の平和を守りたいと戦い続けた主人公の成長していく姿も描いています。

本作は、連載終了後も人気は衰えることなく、最終回直後のキン肉マンたちの新たな物語を描く新シリーズなど続編もつくられています。

さて、そんな「キン肉マン」に、封印されたエピソードがあったのをご存知でしょうか?

それは、ジャンプコミックスの第2巻に収録された「南からの使者の巻」と「伝説の救世主の巻」という前後編のエピソードです。
この2話は、1999年に発売された「キン肉マン」の文庫版でカットされており、多くのファンを混乱させました。

物語のあらすじは、南海の孤島であるルーツ島を荒らす怪獣たちをキン肉マンが退治しに行くというもの…

問題はこの島に住んでいる原住民のキャラクター。
彼らは褐色の肌をしており、長老のヨサークに至っては鼻に人骨をぶら下げているなど、食人族を連想させるキャラクターとして描かれているのです。

奇しくも、この文庫版が発売された1990年代は、大阪府堺市を拠点とする「黒人差別をなくす会」という私設団体が、手塚治虫作品の「ジャングル大帝」や、藤子不二雄作品の「オバケの呆郎」などの作中に登場する黒人キャラクターの描写に抗議をし、単行本を一部回収・絶版に追い込むような活動を行っていた時期でもありました。

1990年には、作者のゆでたまご氏の別作品「SCRAP三太夫」が同団体からの抗議を受けて、作中の表現を修正した経緯もあります。

これらの出来事から「南からの使者の巻」と「伝説の救世主の巻」は、自主規制の一環として文庫版に未収録とされたといいます。

現在では「黒人差別をなくす会」が、目立った活動を行っていないため、この2話はリニューアルされた「キン肉マン」のジャンプコミックスの第2巻に収録されています。




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