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銀牙ー流れ星 銀ーの最終回は感動のクライマックス?!




奥羽に住む老マタギ竹田五兵衛は、愛犬リキと共に、二子峠を荒らすヒグマの赤カブトを狩っていました。
けれども、並の熊とは比べ物にならない力と絞滑さを持つ赤カブトから返り討ちに遭い、五兵衛は片足とリキを失ってしまいます。

生まれたばかりのリキの息子・銀は、父の敵を討つため、協力してくれる仲間を探す旅に出ます。
苦難の末、奥羽軍団をまとめ上げた銀は、多大な犠牲を払いながらも、ついに五兵衛と共に赤カブトを倒すのでした。

さて、全18巻の最終回「涙の再会」はどのような結末を迎えるのでしょうか。

銀たちの活躍により、奥羽の山中に平和が戻ったその冬、老マタギ竹田五兵衛は風邪をこじらせ、病床で苦しんでいました。
しかし、高熱が見せた幻か、突如として立ち上がった五兵衛は、雪の中に彷徨い出て、銀の名を呼びながら倒れてしまうのです。

うわ言のように銀の名を繰り返す五兵衛。
医師の秀俊は、もう長くないと診断を下すます。

「じっ様はなにより銀に会いたいんだ」と、大輔は銀が棲むニ子峠に向かおうとしますが、秀俊は「そこまでもたん…」と制止しました。
そして、五兵衛の鉄砲を取り出すと、空に向かって撃つのでした。
銀がこの音を聞けば、必ず戻ってくると信じていたのです。

最後の弾が虚空に放たれた時、大輔の目に遠くから駆けてくる一頭の犬が映ります。
それは紛れもない銀の姿でした。

早速、銀を五兵衛の下に連れて行こうとすると、意識もなく立ち上がる力もないはずの五兵衛が、のそりと戸口に現れました。
五兵衛は腕を広げ、銀を迎え入れます。

しっかりと銀を抱く五兵衛。
けれども、五兵衛はそのままこと切れていました。
竹田五兵衛六十九歳、偉大なる老雄の最期でした。

五兵衛の葬儀の日、雪の中を進む葬列を犬たちが追います。
人々は驚くが、犬たちは整然と並び、五兵衛を見送るのでした。

そして春。
平和が訪れた二子峠には、立派に成長した銀に率いられる奥羽軍団の姿がありました。

最終回の直前でニ子峠に戻り、奥羽に君臨する銀。
そこで終わってもおかしくないのに、五兵衛との絆までしっかり描ききってくれた感動の最終回でした。




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