ひらまつつとむ氏による「飛ぶ教室」。
いつものように学校に登校したオサムですが、突如警報が鳴り響き、担任の北川先生や学校の先生たちと、校庭にあるシェルター避難します。
その瞬間、東京に水爆が落ち、関東一帯は壊滅してしまうのです。
シェルターに逃げ込んだのは、大人は北川先生だけで他は全員子供でした。
子供の中で年長であるオサムたちは、小さい子供の面倒を見ながら、壊滅後の世界を生き抜いていく、というあらすじのストーリー。
最終回では、オサムたちを支えた北川先生の最期が描かれていました。
近隣から食料を集め、何とか冬を越せるはずだったオサムたちですが、その食料から放射能が検知され、再び食料集めに奔走することになります。
その頃、今まで優しかったサトルが、急に小さい子にも厳しく接するようになるのです。
思うように食料が集まらない苛立ちからと思われましたが、そうではありませんでした。
サトルは北川先生から自分がもう長くないことを聞かされますが、それを他の子供に言わずに黙っているように言われていました。
北川先生は、終わりかけた自分の命より冬支度を、子供たちの未来を優先させるため、死の直前まで誰にもそのことを悟らせなかったのです。
そのことを聞いたオサムたちは、いてもたってもいられず、北川先生の下へと走り出します。
しかし、学校に着いたオサムたちが目にしたのは、すでに天へと召された北川先生の姿でした。
先生が亡くなった日の夜…
先生から、子供たち一人ひとりに向けた遺言ともとれる手紙が渡されます。
そこには、これからも生きていく子供たちへの先生の想いが書き連ねてありました。
先生の死を経験することで大きく成長した子供たちは、力強い足取りで墓標を後にするのでした。
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