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漫画「孔雀王」…最終回は意外と大団円で終わる?!




荻野真氏による漫画「孔雀王(くじゃくおう)」。
裏高野の退魔師・孔雀は、普段は大食いでスケベな生臭坊主なのですが、強い法力を持ち、数々の魔物を退治していました。

大凶星・黄幡星の下に生まれた宿命の子である孔雀ですが、自らの心に眠っていた伝説の孔雀王の力を借り、黄幡星に打ち勝つのです。
しかし、同じく黄幡星を持つ双子の姉・朋子は六道衆の手で天蛇王として目覚めさせられようとしていました。

孔雀は朋子を救うため、天蛇王と化した彼女と戦うというのが最終回までのあらすじです。
全17巻、最終回「孔雀」はどのようなクライマックスを迎えるのでしょうか。

孔雀が姉・朋子と共に解脱(げだつ)してから二年。
黄の下に阿修羅から手紙が届きます。

手を休めてそれを読む黄は、外におかしな気配を感じ取りました。
そこには、消えたはずの朋子が倒れていたのです。

しかし、彼女は全ての記憶を失っていました。
そして、どこかで錫杖(しゃくじょう)が鳴り、その音に黄は驚愕します。

ニューヨークの裏通り。
王仁丸は、倒した化け物に刺さった独鈷(とっこ)に気付きます。
錫杖の音を聞いて周囲を見回す彼は、笠を被った見覚えのある後姿を見ました。

再建が進む裏荒野。
月読は孔雀の影を求めて姿見の井戸にいました。

突然井戸が崩れ、転落しかけた彼女は、謎の僧に救われます。
月読はそれが誰だか気付き、喜びの涙で瞳を潤ませたのでした。

そして、慈空の寺を謎の僧が訪れます。
彼は阿修羅に「髪……切ったのか」と言いました。

言葉を失う阿修羅。
僧が笠を取ると、そこには孔雀の顔があったのです。

飛びつく阿修羅に孔雀は語ります。
数か月前、気がつけば朋子と一緒に元の場所にいたのだと。

それからしばらくして、黄の下に再び阿修羅の手紙が届きます。
そこには孔雀の帰還と、彼がカを失くしたことが書かれていました。

黄は朋子に、いつか日本に行って、会わせたい者がいると話します。
そして穏やかな顔で、その時に全てを教えると言いました。
孔雀は、相変わらず文句を垂れ流しつつも、元のボロ寺暮らしに馴染んでいったのです。

蛇足に思えるような内容ですが、孔雀と朋子が解脱したままでは、彼らを愛した人々は救われません。
それまでが重いストーリーだっただけに、誰も不幸にならずに済んだことで大団円でした。




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