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アニメの衝撃的な最終回は意外とたくさん存在する件




アニメの最終回と言えば、主人公とヒロインが結ばれる…
他にも、悪を滅ぼして世界に平和が訪れるなど、ハッピーエンドを迎える作品が多いかと思います。

けれども、中には主人公が死んでしまったり、大切な仲間が別の世界へ旅立つなど、アンハッピーエンドを迎える作品も少なくありません。
このように、よく考えるとバッドエンドを迎えている最終回を迎えたアニメは意外とたくさんあるのです。




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例えば「忍者ハットリくん」。
原作よりも一足先に放送は終了するのですが、最終回らしい内容ではなく、脇役の影千代がひっそりとプラカードを持って「おわり」と告げただけでした。

そして、次週の放送から、何事もなかったかのように第一話から再放送が始まったため、最終回を迎えていたことに気付かなかった人もいたかと思います。

また、同じく藤子不二雄作品の「パーマン」は2回リニューアル放送されており、第1作と第2作では結末が異なっていました。
第1作では最終回が2パターンあるのです。
というのも、放送時間が30分枠で15分ずつの二部構成になっており、それぞれ別の制作会社が担当していたからなのです。

第1部では、初めてパーマン3号(パー子)の正体が明かされ、第2部では原作の最終回「パーマンはつらいよ」と同じく、主人公が次期バードマン候補としてバード星へと旅立つという内容で締めくくられています。

他にも、フジテレビ系列で約20年にわたって放送された長寿アニメ「世界名作劇場」。
この番組は、世界の名作小説をアニメ化したもので、感動的なストーリーが多くありました。
しかし作品数が多いため、中には首をかしげるような結末を迎えたものもあったのです。

まずは「小公女セーラ」。
主人公の少女セーラ・クルーは、インドでダイヤモンド鉱山を営む富豪の父ラルフの娘でした。

しかし、ラルフがインドで事故死した後、セーラは富豪の娘から弧児へと転落してしまいます。
寄宿学校の学費が払えなくなったセーラに対し、学院長のミンチンは、学院の屋根裏部屋に閉じ込め、連日無給でこき使い、生徒たちからは陰湿なイジメを受けるという悲惨な物語なのです。

最終回では、セーラに莫大な遺産があることが判明。
すると、ミンチンや生徒たちの態度が豹変し、手の平を返したようにセーラに優しくなります。

心優しいセーラは、イジメられていた過去は全て水に流すのですが、視聴者の中には居心地の悪さを感じた人も少なくなかったのではないでしょうか。

また、原作とはかなり設定が異なっており、原作ではセーラの性格は強気で毒舌。
厳しく接するミンチン先生に対してもズケズケとものを言うほどでした。

一方アニメでは、か弱い女の子としてのみ描かれており、視聴者の同情をさそっていたのです。
そのため、放送期間中には、院長役やラビニア役の声優宛てにカミソリの刃が送りつけられたりする事件があったと言います。

他にも「七つの海のティコ」という作品。
この作品では、少女ナナミがペペロンチーノ号という船で船長で父親のスコットとその相棒アルと共に、世界中の海を旅する物語です。

ナナミにはシャチの友達がいて、そのシャチの名前が「ティコ」。
その最終回はというと、海洋学者のスコットが捜し求めていたヒカリクジラが登場し、人間の言葉でナナミに話しかけてくるのです。
なぜクジラが人間の言葉を話せるのかは謎のままでした。

また、シャチのティコが第23話で死んだため、次の第24話からはティコの子供が登場し、その後はその子供がティコを名乗っています。

そして極めつけが、不幸な結末を迎えたアニメの代名詞。
主人公が凍死するという衝撃的なラストを迎えた「フランダースの犬」。
世界名作劇場の作品の中でも、視聴率最高記録30.1%を打ち出した伝説的アニメです。

最終回では家族も仕事も全て失い、行く宛てのなくなった主人公のネロと犬のパトラッシュが、教会にあるルーベンスの絵の前で凍死してしまうというもの。

そして、天使に抱えられて昇天するのですが、このシーンを考えたのは当時番組のスポンサーだったカルピスの土倉冨士雄社長(当時)だったと言われています。
土倉社長は熱心なクリスチャンで、「死は全ての終わりではなく天国への凱旋」なのだという考えを持っていたそうです。

フランダースの犬と同様に「魔法のプリンセスミンキーモモ」も、最終回で主人公が死んでいます。
この作品は、少女モモが魔法のステッキで大人(18歳)に変身し、事件を解決したり、困っている人を助けていくストーリーです。

この作品はこれまで2回制作されており、第1作と第2作では結末が異なっています。
第1作は魔法の力を失ったモモがトラックに轢かれて死に、その後、人間の胎児に魂が入り、再びこの世に帰ってくるというものでした。

その衝撃的な展開に「子供に見せられない」と視聴者から抗議が寄せられたほど。
第2作ではパパとママは不治の病で、モモは地球に残れば、両親の死と共に消滅するかもしれないという展開でした。

不治の病により子供を授かることが出来なかった両親の「子供が欲しい」という叶わぬ夢の具現化した姿が実はモモであり、その夢こそがモモの存在を支える力。
最後は誰かが望む限り夢は無くならないと信じ、モモは地球に残ることを選ぶというものでした。

その他にも「銀河烈風バクシンガー」がありました。
ドン・コンドール率いる銀河烈風隊がバクーフ(太陽系管理機構)のリーダーである総将軍アーウィン14世の護衛にあたり、反バクーフ勢力と戦うというもの。
幕末日本の新撰組をモチーフにしたアニメでした。

銀河烈風隊は史実の新撰組同様、次第に追いつめられるのですが、それでも主君を裏切ることはありませんでした。
そして「烈」の花火を壮大に打ち上げ、ほとんどの主要キャラクターが戦死してしまうという悲劇的な結末を迎えるのです。

次は、少年少女が次々に死んでいく「ぼくらの」。
夏休みに自然学校に参加した少年少女15人が、ココペリと名乗る謎の男に出会い、ココペリが作ったゲームで遊ぶことになります。
そのゲームとは「無敵の巨大ロボットを操縦し、地球を襲う15体の巨大な敵を倒して地球を守る」というものでした。

けれども、単なるコンピュータゲームだと思いきや、少年たちの前に、巨大なロボットと敵(ジアース)が出現します。
彼らはロボットのコックピットに転送され、世界を守って死ぬか、全人類と共に死ぬかという2つの選択を迫られ、否が応でも戦闘に駆り出されます。

戦闘は厳烈を極め、1人目のパイロットに選ばれた少年は戦闘に勝利するも、その直後に海へ転落して死亡。
2人目の少年も戦闘直後に死亡し、その後も次々に戦死してゆくという壮絶な結末となりました。

また、主人公がヒロインに殺される「スクールデイズ」。
榊野学園に通う主人公の少年・伊藤誠が、隣のクラスの少女・桂言葉に恋心を描くストーリーで、PCゲーム版(R指定)が原作となっています。

最終回では主人公の誠が浮気相手の(厳密には二股をかけていた)西園寺世界に嫉妬から殺害されてしまいます。
その後、死体を発見した言葉が誠の首を切り落とし持ち帰り、世界と対時。
最終的には世界の腹をかっさばいて殺害し、誠の首と共にボートでどこかに去っていくという壮絶なものだったのです。

ちなみに、テレビ放送では放送前日に発生した京田辺警察官殺害事件の影響で放送が休止となり、事実上の打ち切りとなりました。
このことはマスコミにも取り上げられ、その凄惨なラストが浮き彫りになったのです。

最後に、ラスボスが蘇って終わる「クロノクルセイド」。
エクソシスト(悪魔祓い)を生業とする主人公ロゼット・クリストファーが、相棒のクロノと共に、世に害を及ぼす悪魔やアイオーン一派(罪人集団)と戦うストーリー。

最終回では、ロゼットがアイオーンに拉致され、傀儡となり世界を混乱に陥れます。
その後、正気を取り戻し、自らの生命をかけてクロノの封印を解き、アイオーンとの決着をつけました。

けれども、アイオーンはなんと蘇ってしまうのです。
この後の展開は、原作とアニメでは違いがあり、原作では、悲しい結末の中にも未来への希望が見られました。

しかし、アニメ版では「我々は神の示す道の前で、ただ呆然と時代を見ているしかない…」といった絶望的な一文で幕を閉じている
のです。

いかがだったでしょうか。
数多く描かれたアニメの中には、このように衝撃的な最終回を迎えた作品は意外とたくさん存在するのです。




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