サンシャイン学園の中等部に転校してきた青葉春助。
ケンカは強いが、チビで女嫌いの硬派を自認する春助でしたが、ひょんなことから大柄で人なつっこい美少女・朝丘夏美、通称エルに一目惚れされてしまいます。
負けず嫌いで意地っ張りな春助は、内心ではエルのことが気になりつつも、何かと邪険にしてしまうのでした。
けれども、エルはどんなに春助に避けられようとも、春助を信じて一途に愛するというのが「The♥かぼちゃワイン」のあらすじ。
甚八の死で自分を見つめ直した春助は、休学して北海道へ向かいます。
しかし、いつの間にかこっそり付いてきたエルとの二人旅になっていました。
列車での移動中、事故の影響で途中下車した二人は、幸い近くにあったエルの親戚の牧場で一泊します。
そこには、エルのいとこの守という青年がいました。
深夜、春助は守とエルが一緒にいるところを目撃し、ショックで牧場を飛び出してしまいます。
気付いたエルと守が追いかけて来ましたが、春助は腹立ち紛れに、「ベタベタするな、長い髪の女は嫌いだ」と言ってしまうのでした。
エルたちを振り切った春助は、一人、広大なサロベツ原野の片隅に甚八のグローブを埋めます。
原野を後にする春助をエルが待っていましたが、彼女は髪を短く切っていたのです。
エルの健気さに気付く春助でしたが、守がいたこともあって意地を張ってしまいます。
そんな春助に守は、「だったら自分がエルと結婚する」と言い、教会の地図を渡しました。
春助は悩みます。
後悔と共に、エルとの思い出が頭に浮んでくるのでした。
その頃、エルはずっと教会の前で春助を待っていました。
辺りがすっかり暗くなった頃、教会に向かって、走ってくる人影が見えます。
それは待ち望んだ春助の姿でした。
「おまえをおれの嫁さんにしてやる!!」
春助を抱き上げて喜ぶエル。
そして、学校に戻った二人の指には、婚約指輪が輝いていました。
落ち着くところに落ち着いたという感じのハッピーエンドの最終回だったのです。
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