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漫画「がんばれ元気」…最終回はこんな終わり方をする?!




小山ゆう氏によるボクシング漫画「がんばれ元気」。
劇画調の迫力のある試合描写や主人公を取り巻く人々の人間ドラマは格別です。

父親であるドサ回りのボクサー・シャーク堀口と共に各地を転々とする堀口元気。
プロのリングに復帰した父親が不敗の王者・関拳児との試合で死亡し、その父の志を受け継ぐべきプロボクサーとなった元気の物語です。

果たして最終回「元気が帰ってくる」では、どんな結末が待ち受けているのでしょうか。

堀ロ元気と関拳児の試合は、元気のKO勝ちで終わりました。
空港のテレビで見届けた芦川先生は、そのままどこかへ旅立って行きました。

そして、統一チャンピオンになった元気の控室に、芦川先生からの手紙が届けられ、それを読んだ元気は、今にも泣き出しそうになります。

会長の車で祝勝会の会場に向かう元気。
その車内で会長は「お前は望み通り、故郷に帰れ」と、意外な言葉を口にしました。

そして、晴れやかな表情で「もう、おまえは闘争心が抜けちまったって顔だ…」と言うのです。
この試合を見て、宿願を果たした元気はもうリングに上がれないことを悟っていました。

サングラスを掛け、雑踏に紛れる元気。
人々は皆、試合の興奮を語りますが、元気に気づく者はいません。

元気は故郷の祖父母に電話を掛け、最終の夜行列車で帰ると告げました。
そして、「帰ったら…田沼元気になります」と約束したのです。

夜行列車の車中で元気は芦川先生の手紙を読み返しました。
そこには、自分の気持ちに答えを出せず逃げることが、元気への想いと共に綴ってあったのです。
そして最後に、「時が経てば再び会えるかもしれない」と結ばれていました。

夜明けが訪れ、列車は故郷の駅に着きます。
朝靄(あさもや)の街を、元気は昔のように走り出しました。
父の思い出を胸に、祖父母の家に向けて。

関には勝ちましたが、王座は返上し、芦川先生も去ってしまいました。
結局、父が死んでからの日々で、元気は何も手にしていません。

同じボクシング漫画・あしたのジョーの矢吹丈と同じように、真っ白になってしまったということなのでしょうか。
最終回なのに元気の将来が気になってしまう終わり方だったのです。




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