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タラちゃんの妹「フグ田ヒトデ」はオフィシャルで存在してる?!




2019年で放送50周年を迎え、世界で最も長く放映されているテレビアニメ番組としてギネス世界記録を保持している「サザエさん」。
子供からお年寄りまで幅広い層に愛され、国民的アニメと言っても誰も異論はないでしょう。

サザエさんが初めてテレビアニメとして放送されたのは1969年で、長い間視聴者に親しまれています。
そのため、ほとんどの人がでサザエさんは旦那のマスオさんと一緒に暮らし、タラちゃんという息子がいるのが当たり前のことになっています。

ただ、意外とサザエさんとマスオさんの出会いを知らないという人は多いのではないでしょうか。

サザエさんの年齢はアニメの設定では24歳。
趣味はスポーツと読書で、特に推理小説が好きとのこと。

一方のマスオさんは28歳で、趣味はゴルフや麻雀、性格は生真面目で不器用。
早稲田大学を卒業後、海山商事に就職しています。

そんな2人の馴れ初めは、お見合いでした。
原作では福岡(原作者・長谷川町子さんが育った場所で、サザエさんの出身地)のデパート「天神岩田屋」の地下食堂でお見合いをしています。

ただ、店が混雑していて、2人は離れ離れに座ることになってしまうのですが、気を利かせた周囲の客が席を譲ってくれるのです。
無事に同じテーブルに座れた2人でしたが、居合わせた客が見守る形での公開お見合いになってしまったため、居心地が悪くなり、ちゃんと2人でしゃべる前に早々に結婚を決めてしまったのです。

いかにもそそっかしいサザエさんらしいエピソード。
しかし、その後の仲の良い夫婦の姿を見ると、その決断は英断だったと言えるのではないでしょうか。

さて、そんな2人の間に生まれたのが、みんなご存じタラちゃんです。
けれども、実は2人の間にもう1人子供がいることはあまり知られていません。

その名は、フグ田ヒトデちゃん。
ずっと一人っ子として描かれていたタラちゃんでしたが、実は妹がいたのです。

ヒトデちゃんはアニメには登場しないものの、原作者・長谷川町子さんが描いたマンガの中で登場する、れっきとしたオフィシャルな存在なのです。

長谷川町子さんが描いた作品に、サザエさん一家の10年後を取り上げた「サザエさん家の未来予想図」という1コマ漫画があるのですが、そこにヒトデちゃんは登場しています(文藝春秋刊の漫画読本に収録)。

その中では、かつて家が建っていた場所を訪ねるサザエさん一家が描かれています。
サザエさんが「タラちゃん覚えてる?」と尋ねると、「覚えてねえや、子供の頃だもの」と、少しやんちゃになってカツオくんに似てきたタラちゃんが答えています。

そのそばで以前のワカメちゃんのような容姿のヒトデちゃんが元気に走り回り、マスオさんが「これヒトデ危ないよ」と声をかけているのです。
ヒトデちゃんが描かれるのは、たったこれだけなのですが、しっかりとオフィシャルで存在しているのです。




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