私立楽園高校に入学した日々野晴矢は、世界征服を公言するお調子者で倣岸不遜な最強の男。
入学早々、上級生を返り討ちにした晴矢の前には、次々と不良たちが現れます。
けれども、相手がどんなに強く卑怯でも、背中から取り出す晴矢の金属バットやフライパンの敵ではありません。
友人で画家を目指す岡本清志朗やバンドマンの一条誠を巻き込んで、晴矢はロックで無敵な高校生活を楽しむのでした。
全33巻の最終話「BØY」はどんなクライマックスを迎えるのでしょうか。
日々野晴矢たちは2年生に進級し、一条誠は晴矢をボーカルに、新生ファイヤーガンズを始動させます。
そして4ヵ月、ついにライブの日がやってきました。
けれども、予定の時間を過ぎても晴矢は現れません。
他のメンバーは、晴矢を外して一条のボーカルでライブをやろうと言います。
しかし一条は、新生ファイヤーガンズの曲は、晴矢のボーカルでなければ意味がないと、それを否定し、晴矢が来なければライブを中止するとまで言い切りました。
一条の言葉を聞き、そういうことならあと10分だけ待つと告げるライブハウスのマスター。
その背後に晴矢が立っていました。
大遅刻にも悪びれる様子がない晴矢に、一条は「暴れまくれ!!」と言い、ファイヤーガンズはステージに飛び出していきます。
待たされた観客を晴矢が煽(あお)ります。
「今日!この場所にいたことを…一生自慢させてやるからよ!!」。
その瞬間、ファイヤーガンズのR&R(ロックンロール)が弾けました。
炎のように熱く、激しいサウンドに観客たちはハートを撃ち抜かれ、一気にヒートアップします。
その中で、山奈みちるは電話を高く掲げました。
電話の向こうには岡本清志朗の姿があったのです。
最高にカッコイイR&Rが、遠いフランスにまで届きました。
熱狂する観客に晴矢は告げます。
「最後に…世界中の、強く生きてる男たちにおくるぜ…」。
そして、演奏が始まった。
その曲名は「BØY」。
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