ヤンキーの巣窟・湘南極東高校に君臨する鬼塚英吉と弾間龍二の鬼爆コンビは、ある日学校から退学を言い渡されます。
しかし、これは二人の偽装でヤンキーから足を洗い、一般人になるための自主退学でした。
無事一般人となった二人は、童貞を捨てるため与論島に向かいますが、結局は湘南に戻ってしまいます。
辻堂高校に転入した二人は、早速ヤンキーたちに絡まれ、再びケンカ三昧の日々に戻っていくのでした。
全31巻の最終回「さよなら湘南…」。
果たして、どのような結末を迎えるのでしょうか。
鬼塚英吉と弾間龍二が壮絶なケンカの果てに、「くだらない抗争から引退する」と言い残して廃ビルの屋上から境川の水面に向かって飛び降りました。
その時、長瀬渚の部屋に飾ってあった龍二とのツーショット写真のフォトフレームが音を立てて割れます。
そして、藤崎志乃美も、英吉に何か異変があったことを感じ取っていました。
廃ビルの屋上では、集まっていたヤンキーたちが驚愕し、泣き叫び、後を追おうとします。
それでもなお、湘南のトップにこだわり続ける柏屋ジュンジを水無月沙也は殴りつけ、「英吉たちが体をはって見せ付けたものを汲み取ってやれ」と語り泣きました。
彼女の言葉に、その場にいる者は皆、沈黙するしかなかったのです。
夜が明け、廃ビルの屋上で、沙也は湘南のへッドたちと共に、英吉たちに花を手向けました。
そこへ阿久津淳也が昨夜拾っていた英吉たちがお互いを刺したナイフを持ち出してきました。
それは、刺すと刃が引っ込む、マジック用のナイフだったのです。
呆然とするヘッドたち。
その頃、境川の川面を破り、二人のダイバーが岸壁に上陸していました。
それは、飛び降りて死んだはずの英吉と龍二でした。
英吉たちの飛び降りは、淳也が見破った通り、最初から仕組まれたものだったのです。
湘南極東高校を退学になった時と同じように、面倒なことを全て振り切った二人は、再び湘南を捨てて南の島へと旅立っていきました。
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