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映画「ノストラダムスの大予言」は新人類でお蔵入り?!




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1974年に公開された「ノストラダムスの大予言」は東宝の大作路線映画の一つでした。
五島勉のベストセラーで、占星術師のノストラダムスの「予言集」を独自に解釈した「ノストラダムスの大予言」を下敷きに(あくまでも下敷き程度)、人類滅亡の未来図を東宝伝統の特撮映像と由美かおるのヌード、そして丹波哲郎の演説で表現したSF超大作です。

過剰な表現が多発するのですが、物議を醸したのが、ニューギニアの原住民が凶暴化して食人鬼と化すシーンや、放射能の影響で異形化した新人類たち…
特に新人類のビジュアルについては上映直後から被ばく者団体などから抗議を受けましたが、該当シーンを削除じて上映を継続、1974年の邦画部門の興行収入2位を記録する大ヒットとなったのです。

1980年に一部のシーンが修正されたバージョンで1度だけテレビ放送され、1986年には2カ所のシーンをカットしたビデオとレーザーディスクの発売が告知されましたが、東宝社内から反対の声があがり販売中止となってしまいます。

そのまま封印作品となっていましたが、1995年にアメリカでビデオとレーザーディスクが発売…
これは英語吹き替え版のうえ、修正・編集されたバージョンで才リジナルとは若干異なる作品でした。

さらに状況が変わったのは1998年…
突如、グリフォン社というメーカーから音声だけを収録したドラマCDが発売され、その後、画面にタイムコードの入った比較的画質の良い海賊版ビデオが出回るようになったのです。
あまりにもタイミングがよく、海賊版流通とグリフォン社との関係性が噂されました。

現在、テレビ放映版、アメリカ版、海賊版と3種類が出回っているとされていますが、未だに正規のソフト化はされていません。
近年になってソフト化が実現される作品が多い中、海賊版しか出回っていないとは、さすが封印映画の代表作というところでしょうか。




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