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東映の「スパイダーマン」をマーベルはどう感じているのか?




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スパイダーマンといえば、アメコミ大手のマーベル・コミック社を代表するヒーローです。
1963年の連載開始から、実に50年続いた作品でした。
ハリウッドのCG技術を駆使した実写映画版は5作品が制作され、興行収入40億ドルを誇る超人気タイトルです。

そんなスパイダーマンが、日本の特撮番組になっていたことをご存知だったでしょうか?
1978年に東京12チャンネル(現・テレビ東京)で放送された東映版「スパイダーマン」です。

権利関係の認識の甘い時代に海賊版のように制作された代物ではありません。
東映は1978年から3年間、マーベル・コミック社と提携していたのです。
そして、東映はスパイダーマンを、斬新にアレンジというか、まったく別な作品に作り変えていました。

そのストーリーは、地球を狙う悪の軍団「鉄十字団」に父を殺された主人公・山城拓也が、スパイダー星人からクモの能力を与えられ、超人スパイダーマンとなって戦うというもの…
鉄十字団の怪人が悪さをしていると、さっそうと現れるスパイダーマン。

「地獄から来た男、スパイダーマン!」…
原作をモチーフにしたポージングで大見得を切り、主題歌の「駆けろ!スパイダーマン」が流れます。
「あしたのジョー」の力石徹のテーマで知られるヒデ夕樹の低音ボーカルがかっこいい曲なのです。

終盤、敵の怪人が巨大化すると、なんと、スバイダーマンは巨大ロボット・レオパルドンに乗って戦います…
東映のヒーローもので巨大ロボットが登場するのは、この「スパイダーマン」が元祖なのです。
レオパルドンの玩具はバカ売れし、のちに続く、戦隊ヒーローものの潮流をつくった東映の記念碑的作品でもあったのです。

マーベル・コミック社との契約が切れたため、東映版「スパイダーマン」は長らく封印されていましたが、2005年に全話入りDVDボックスが発売されました。
特典映像として原作のスタン・リーのインタビューを収録…
権利関係に厳しそうなアメリカの人気キャラを、ここまで自由に使えたことはまさに奇跡と言えるでしょう。




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