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岩隠れの里を抜けた後、近隣諸国で爆破テロを起こしていたデイダラは、うちはイタチの幻術に敗北したことを切っ掛けに、暁の一員となります。
世を敵に回した彼は、起爆粘土を使用した爆弾により多数の忍を攻撃しました。
何より彼を印象付けるのは、その忍術よりも「オイラの芸術は爆発そのものだ」、「暁のメンバーなら 口数は少なく もっとクールに振る舞え 要するにクール=アートだ」、「ポップは死んだ!オイラのはスーパーフラットだ」などの独特な発訁でしょう。
自身を芸術家と称して、作品である忍術により敵を攻撃するデイダラ…
そんな彼の芸術観は、実在する日本人芸術家の影響を受けています。
まず「芸術=爆発」という思想は、1970年に開催された大阪万博の展示物、太陽の塔を制作したご存知、岡本太郎による「芸術は爆発だ」という発言そのまま…
また「スーパーフラット」とは、アニメやフィギュアなどのオタク文化を題材にした作品を多数制作する、村上隆が発案した芸術理論です。
つまりデイダラは、日本を代表する芸術家、岡本太郎と村上隆に着想を得た忍術を、自身の作品として多数の戦の中で発表し続けているのです。
そんなデイダラの芸術を、彼と戦ううちはサスケは「そんなものは眼中にねーよ それよりイタチの場所を教えろ」と一蹴…
やがて自身の劣勢を悟ったデイダラは、「死んでオイラは芸術になる!」との言葉を残して、究極芸術と称する自爆によりサスケを攻撃します。
結果、サスケの撃破には至らなかったものの、その爆煙は巨大な作品、太陽の塔のシルエットを形成しました。
デイダラが自身の死をもって完成させたその作品は、「芸術ってのは美しく儚く散っていく一瞬の美をいうんだよ」という彼の言葉をなぞるように、爆煙の消滅とともに消え去ることになります。
このように忍術だけでなく芸術を持ち合わせた忍者だからこそ、敵キャラでながら、デイダラが人気を博すのではないでしょうか。
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