昭和44年から日本テレビで放送がスタートした「タイガーマスク」は、子どもたちに大人気となったアニメです。
孤児院で育ったプロレスラーが、悪役レスラー養成機関「虎の穴」から送り込まれる悪党たちと戦う物語です。
ザ・デストロイヤーやブッチャーなど、当時の人気レスラーが実名で登場し、日本中に大ブームを巻き起こした傑作でした。
アニメ版「タイガーマスク」の最終回は、主人公が強敵との死闘の末に勝利を収め、見事に「虎の穴」を壊滅に追いこみます…
しかし、最後の戦いで覆面の下の正体がバレてしまったため、誰にも別れを告げずに飛行機で日本を去っていくのでした。
実に切ないラストです…
ところが、漫画版「タイガーマスク」のエンディングは、さらに上を行く暗い結末が描かれて話題を呼びました。
問題の最終回は、「虎の穴」の活動がおとなしくなったため、主人公が次のタイトルマッチのことを考える場面から始まります。
主人公が考え事をしながら散歩をしていると、そこへ急に1台のトラックが登場…
そのまま、主人公をはね飛ばしてしまうのです。
薄れゆく意識の中、主人公はポケットから虎のマスクを取り出しドブ川へ投げ込みます。
かくして、タイガーマスクの正体は誰にも知られず、主人公は息を引き取ったのでした。
あまりにも急すぎる悲劇に当時の読者は絶句…
昭和56年に続編の「タイガーマスク二世」が始まったときは、誰もがタイガーの復活を期待しましたが、最初のページで「初代・伊達直人は事故で死にました!」と宣言され、またも絶句したのでした。
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