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宮下あきら…アシスタントの不手際で作品が打ち切りに!?

漫画「私立極道(きわめみち)高校」とは、「魁!!男塾」で一躍有名作家となった宮下あきら氏の連載デビュー作です。
極道の伝統を守るためにつくられた極道養成機関「私立極道高校」を鑼台にした熱血ギャグ漫画でした。

「週刊少年ジャンプ」誌上で1979年から連載されていましたが、第39話「歴代生徒会長記念館の巻」で、全国の番長を倒してせしめた戦利品が陳列された記念館の描写があり、その学校名と番長名が滋賀県に実在する中学5校と、実在する卒業者4名の実名だったことが発覚したのです。

この実名部分には宮下あきら氏自身は関与しておらず、アシスタントが自分の母校や友達の名前を勝手に使ってしまったとされています。
これが問題となり、発行元の集英社は滋賀県教育委員会から抗議を受け、新聞などでも報道される事態となりました。

この騒動を受けて、集英社は当該号の回収を決定…
「私立極道高校」も打ち切りとなったのです。

この回収に協力した人には特製のアドレス帳が送られたといいますが…
単行本も第1巻が発売されていたが、この事件がきっかけで絶版となってしまったのです。

宮下氏は謹慎期間を経て1980年に「激!!極虎一家」で「週刊少年ジャンプ」に連載復帰…
この作品には「私立極道高校」のキャラクターも登場していました。

そうして、この回収、打ち切りという不祥事から31年後…
続編となる「私立極道高校2011」が「週刊漫画ゴラク」(日本文芸社)で連載開始され、この単行本の第1巻発売と同時に、「私立極道高校」で問題となった箇所を修正し、未収録エピソードもまとめた「私立極道高校復活版」(全2巻)がホーム社から刊行されました。

ちなみに「私立極道高校2011」は最終回で「私立極道高校は新生男塾として再出発する!」という衝撃の展開となり、「極!!男塾」(「漫画ゴラク」)にストーリーが引き継がれていたのです。




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