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猿飛佐助(ドラマ)…最終回で太川陽介が撃たれて非難殺到?!

あまり一般には知られていませんが、映画やドラマのアクションヒーローもので、特撮や殺陣(たて)と並んで重要な仕事に、「弾着(だんちゃく)」というものがあります。
銃撃戦の場面で、発砲した際の砲煙や弾が当たった煙などを演出する職種のことです。
良い弾着は場面を盛り上げ、作品自体の質まで左右することもあると言われています。

しかし、過去にはこの弾着があまりに張り切ってしまったために、番組自体が再放送自粛に追い込まれてしまった例があるのです。
それこそ1980年に日本テレビ系で放送された「猿飛佐助」なのです。

当時、人気絶頂であったアイドルの太川陽介さんを主演に迎え、徳川軍と戦う真田十勇士の活躍を描いた時代劇アクションドラマでした。
視聴率は苦戦したものの、評価はまずまずのドラマだったのです。

クライマックスに用意される忍術を使った特撮やアクションの見せ場が売りだったのですが、回が進みいよいよ最終回というとき、問題が起こりました。

物語の最終場面…
宿敵の服部半蔵を倒した後、徳川家康の鉄砲隊に主人公の猿飛佐助が撃ち殺されるシーンが訪れました。

罠にかかった佐助に対して鉄砲隊が一斉射撃をしかけるのですが、そこで主人公を演じる太川陽介さんは文字通り蜂の巣となって、これでもかというほどの「血まみれぽろ雑巾状態」で絶命をするのです。

「弾着」の演出として最高の出来栄えだったのですが、人気アイドルの惨殺シーンは視聴者に強烈なショックを与え、抗議の電話と手紙が殺到…
結果、日本テレピは「猿飛佐助」を再放送自粛リストに加えてしまったといいます。

ちなみに制作会社だった国際 放映の弾着部門は、「とかくやりすぎる」という定評があったといいますが…
その後「猿飛佐助」がDVD化され、CSでの再放送にこぎつけたのは、実に放送から25年後の2005年になってからだったのです。




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