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ムーミン…実は過去に実写化されていたって本当?!




可愛らしい妖精たちの、ほのぼのとした日常を描く人気アニメ「ムーミン」。
ムーミンは、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンによって生み出された、時代を超えて世界中の人に愛され続けている名作です。

ムーミンは、正式にはムーミン・トロールと呼ばれる妖精の一種です。
とても可愛らしい外見で多くの人に親しまれ、日本でもたくさんのムーミングッズが販売されていますね。

日本での始まりは、1964年に小説作品として講談社から出版された「少年少女新世界文学全集 第27巻」所収の「ムーミン谷の冬」(翻訳:山室静、挿絵:池田龍雄)です。
同作の挿絵ではムーミンはマフラーを巻いています。

その後、1969年には漫画版が、講談社から「ムーミンまんがシリーズ」(訳者名の記載なし、解説:草森紳一)として初めて日本語訳されました。

さて、最近は外国でも漫画ブームが巻き起こり、人気のある漫画は実写化されるようになってきました。
例えば、あの有名な鳥山明のドラゴンボールは、中国やアメリカで実写化されています。

しかしドラゴンボールの実写化ならわかるけど、まさかムーミンは実写化されることはないでしょう…

いや、まさかのそのまさか……
実は1973年に実写化されていました!

これは、スウェーデンのテレビ会社が5年の歳月をかけて制作したもので、すべての登場キャラが着ぐるみで登場します。
トーベ・ヤンソンの原作「たのしいムーミン一家」や「ムーミン谷の夏まつり」のストーリーをほぼ忠実に再現しており、その点ではファンの評価も悪くありませんでした。

しかし、一番の問題は、その着ぐるみの作りが妙に甘いところでした。
着ぐるみのせいでムーミンの目が死んでいるのは仕方ないとしても、手の部分だけは人間の指がむき出しになっており、なんとも違和感が強い……

さらに、シリーズの中盤からは別の問題が起きたのです。
視聴者から「不気味すぎる」とのクレームがついたらしく、ほどなくムーミンたちが被り物を脱ぎ、中に入った役者たちの素の顔をさらし始めたのです!

ムーミン役を務めたのは、当時のスウェーデンで人気者だったコメディアン。
人の良さそうな顔をした中年男性が、モコモコしたムーミンスーツを着ている様子は、たんにコスプレ好きのオジサンにしか見えません。

かくして、世界初の実写版ムーミンは、残念ながら全13話で打ち切りとなり、今にいたるまで続編は作られていません。




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