第66回全国高校野球選手権福島県大会。
創立されたばかりの緑山高校は、投手・二階堂の剛速球を武器に決勝へと駒を進め、優勝候補の神堂高校を破り甲子園出場を決めます。
力は超高校級ですが自分勝手な二階堂がチームメイトの反感を買い、試合途中でも構わず喧嘩を繰り広げるものの、甲子園でも台風の目となっていきます。
さて、最終回では大舞台で一軍初登板のチャンスがやってきます。
気になる結末を簡単にご紹介します。
ジャイアントからドラフト1位に指名され、高校を中退してプロ入りした二階堂。
しかし、変化球を覚えようとしないため、2軍暮らしが続いていました。
しかし、宿敵・タイカースに連敗するジャイアントは、二階堂を先発として送り出します。
ニ軍でより成長した二階堂の剛球は、ド真ン中1本でもプロの打者を寄せ付けません。
甲子園時代のライバル・海豊が打席に立ちますが、二階堂は海豊特製の丸太バットと腕をへし折り、圧倒的な力の差を見せ付けました。
しかし、ジャイアントの打線も同じく甲子園のライバルだった佐田丸の前に沈黙しています。
ここで迎える打者は二階堂。
佐田丸渾身の投球も二階堂には通用せず、打球はドームの屋根を突き破って消えていきます。
向かうところ敵なしの二階堂は、タイカース最後の打者・国枝を退け、完全試合を達成します。
その後も快進撃を続ける二階堂。
その頃福島県では、二階堂抜きでも緑山高校野球部が甲子園への切符を手にしていました。
ついに41ゴンズ戦で投手で四番に抜擢された二階堂。
調子に乗りまくり、通算千勝本塁打2千本を豪語するに至るのです。
そして、5試合連続の完全試合を達成しますが、試合終了と同時にマイクを取り出し、今度はジャイアントを退団し、大リーグに助っ人に行くと宣言します。
呆然とする客席から緑山ナインが飛び出し、以前と同じように二階堂をシメるのでした。
普通は連載が進むと主人公が成長するものですが、徹頭徹尾変わらなかった二階堂には、呆れつつも感嘆せざるを得ません。
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