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レインボーマン…実は「死ね死ね団」が放送禁止の理由ではなかった?!




川内康範氏原作による東宝製作の特撮テレビ番組「愛の戦士レインボーマン」…

1972年10月6日〜1973年9月28日まで全52話が放送されました。

平均視聴率は関東地区で15.5%、関西地区で20.5%、その放送に合わせて漫画が雑誌連載されているほどの人気作品ですが、今では放送禁止となっています。
その原因となる本当の理由とは一体なんだったのでしょうか。

まず、本作の原作者である川内康範氏ですが、森進一さんが歌詞を勝手に改変したとして話題になった”おふくろさん騒動”で、著作権侵害を訴えた作詞家というのが、まず一般的な印象ではないでしょうか。

しかし、特撮ヒーローもののファンならば、なんといっても1958年にテレビ放送された「月光仮面」の原作者ということになります。
川内氏は、「月光仮面」以外にもいくつもの特撮ヒーローを世に送り出しており、なかでも本作の「愛の戦士レインボーマン」のファンは多いです。

主人公ヤマトタケシがインドの山奥で超人から神通力を授けられ、ミスターK率いる日本壊滅を謀る秘密結社「死ね死ね団」と戦うさまを描いた作品で、最高視聴率20%のヒット番組でした。

これほどの人気を集めたのにもかかわらず、現在この作品はテレビでの再放送は不可能といわれているのです。
理由は、劇中歌の「死ね死ね団のテーマ」。
川内氏自身が作詞したこの曲の歌詞に96回も「死ね」というフレーズが使われており、これにPTAが抗議をしたためだと言われています。

しかし、当時の現場スタッフは「それは表向きの理由です」と語ります。
実はテレビとコラボした子供向け雑誌が番組の紹介記事で、「ミスターKは、日本軍に家族を殺された”朝鮮人”です」と、書いてしまったことが原因だったのです。

一体どういうことなのでしょうか。

「そもそも原作では『死ね死ね団』は白人至上主義の組織。しかしながら白人の役者を手配できず、ミスターKを日本人俳優の平田昭彦さんが演じました。それだと原作との辻褄が合わない。それなら白人の代わりにミスターKの正体は同じ黄色人種の”朝鮮人”にしてしまおうと、雑誌が考えなしに書いてしまったのです」

もっとも、当時は表だって問題にならなかったと言います。
「ただ、挿入歌の問題もあって局や出版社が再放送に反対し、それが現在まで引き継がれているらしいのです」

過去の軽はずみなミステイクから人気作品が「放送禁止」になってしまうとは、ファンとしては悲しい限りです。




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