日本の国民的な漫画作品の一つ「ドラえもん」。
今や日本アニメは一大ソフト産業として認識されており、国が政策としてアニメに力を入れ始めているのが現状です。
そんな中、この国民的アニメとも言えるドラえもんが「アニメ文化大使」に任命されていました。
2008年3月19日、アニメ文化大使就任式が外務省で行われ、高村正彦外務大臣(当時)が「ドラえもん」にアニメ文化大使就任要請書を手交しました。
ドラえもんとのび太が直接、高村正彦外務大臣から就任要請書を受け取っています。
この手始めとしてイギリスやフランス、中国などにおいて、長編映画版の無料上映が行われました。
実はドラえもんは、「ジャパニメーション」という呼び名が生まれるずっと前から海外で人気を博してきたのです。
漫画は東南アジア方面を中心に幅広く翻訳版が出版され、1970年代には中国や韓国で海賊版が出てしまうほどの人気でした。
当時のアニメ放送では視聴率が70パーセントを超えることもあったと言います。
他にも中南米やヨーロッパなど、世界30ヵ国以上で放映され、まさにアニメ文化大使に相応しい経歴の持ち主なのです。
また、その内容も日本の文化や習慣、日本という国がどんな国なのか、見ているだけで小さな子供にも自然と頭に入ってくるということから、アニメを通じて日本文化を紹介し理解を深めるという役割も担っていました。
日本のソフトパワーを増幅させつつ、さらに日本文化全体への入口となる、これ以上ないほどの適役と言えるでしょう。
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