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台湾版「ドラえもん」が人気の理由は何だったのか?!




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1990年代に、台湾でオリジナルの「ドラえもん」が発売されていたのをご存じでしょうか?
タイトルは「大雄精霊世界」(のび太の精霊世界)…

藤子不二雄による正規のバージョンではなく、あくまで現地の青文出版社が無断で作り出した海賊版です。
そのため、日本版のドラえもんではあり得ないストーリーが多く、なんとも恐ろしいオチがつくエピソードも多いのです。

その代表例が、のび太が「心霊果」という謎の果実を食べてしまうストーリーの一編です。
学校をサボってスネ夫の別荘に遊びに行ったのび太が、虫取りをしている最中に不思議な精霊の姿を発見…
これを追いかけるうちに「心霊果」という果実を見つけ、制止されたにも関わらず口に入れてしまいます。

すると、帰宅した直後からのび太の体に異変が起き、なぜか足から木の根っこが生え始めたかと思えば、どんどん体が変形していき、最後は完全にのび太が樹木になったシーンで物語が終わってしまうのです。
そこからのび太が救われる展開になるわけでもなく、シュールなオチが怖すぎる話…

しかし、本作は台湾では人気が高かったようで、その後も順調に発刊が続きました。
最終的には全236巻まで発行されたといいますから、凄まじいヒット作だと言えるでしょう。
ただし、本作は1990年代の後半に絶版になっており、現在は読むことができません。




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