ヘンな雀士が続々登場する麻雀ギャグ漫画である本作。
プロ雀士を主人公とするギャグ漫画ではありますが、一般向け雑誌に連載されていたこともあり、作者が同時期に「近代麻雀オリジナル」に連載していた「スーパーヅガン」などと比べると、麻雀の専門用語などは少なく、当時の世相やパロディなどを積極的に取り入れ、麻雀を知らない読者にも楽しめる内容となっています。
さて、最終かでは、雀荘「ミスチョイス」が閉店となり…
ドラ夫やミエちゃんたちはどこへ行くのでしょうか?
いつものように雀士たちが集まる「ミスチョイス」の店内。
しかし突然、マスターが今日限りで店を閉めると言い出したのです。
ところが偶然にも、ドラ夫をはじめとする雀士たちも、旅や留学、結婚で下北沢を離れることになっていたのです。
そしてドラ夫の提案で、みんなで最後に麻雀をして、振り込んだ者から旅立つということになりました。
最初はドラ夫、北家拳士郎、マスターに全自動の狼の4人で始まった勝負は、全自動の狼が早々に振り込んで退場となります。
それからも、ヤーメネーター、早乙女牌、バッドハンド、パワフルばあさん、貧乏おやじといった名物雀士が登場しては、一発で振り込んで店を出て行きました。
どういうわけか、「スーパーツガン」の主人公・豊臣秀幸が馬場プロを連れて現れましたが、これも一撃で敗退してしまいます。
店を閉めて故郷の長野に帰るというマスターは、普段と違ってツキまくり、ソニー君とタコ宮内が出て行くと、残ったのはドラ夫とミエちゃん、そしてマ
スターの3人だけでした。
客の入りが悪いミスチョイスで、いつもメンツを待っていた3人が最後の勝負を始めるが、ドラ夫はそんな感傷をものともせず、一発でマスターを轟沈させるのでした。
最後までドラ夫には勝てなかったと言い残し、マスターは長野に向かいます。
外は満開の桜が咲き誇る季節になっていました。
ドラ夫とミエちゃんの行方は誰も知りません。
最終回だけあって、登場する雀士たちも懐かしい顔ぶればかり。
彼らの元ネタを思い出すのもまた楽しかったり…
そして「ぎゅわんぶらあ自己中心派」の名言といえば、これです。
「ロン、ピンフのみ」
マスターとの最後の勝負、それだけにドラ夫は劇的な手で上がるんじゃないかと期待に反して、ピンフのみという見ている方がずっこけるようなショボい結末。
しかし、どんな勝負であっても容赦がないのがプロ雀士・持杉ドラ夫なのです。
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