中学野球大会を舞台にした野球ギャグマンガであり、野球とギャグとをコミカルに混ぜ合わせ、オリジナル魔球と登場キャラクターの個性とが光る、他とは違った味のある野球マンガとなっています。
ごく普通の弱小校であった東和台中学校に、沖縄から転校生がやってきます。
その転校生与那覇わたるは、スポーツ万能児でありながら、沖縄で問題を起こしては転校を繰り返す問題児でもありました。
最初は遊びで練習に勝手に混ざっていたわたるでしたが、田中や丸山からの勧誘を受けます。
最初は断っていたがマネージャーの関若葉に一目惚れし、野球部に入部する、というストーリー。
さて、最終回裏東和台の攻撃!
最終回では、金城の剛球を前に、わたるは勝機を見出せるのでしょうか?
先攻・宮古島1点リードで迎えた最終回裏の東和台の攻撃。
絶体絶命ではありますが、ここで宮城に回すことができれば一打で逆転優勝の可能性があります。
二番・宇野が必死で出塁するものの、三番・キャプテンの田中の打球は宮古島の好守備に阻まれてしまいます。
消沈する田中を、マネージャーの関若葉は、謝るのはキャプテンの仕事じゃないと叱咤します。
気を取り直した田中は、ヒーローになれると宮城を唆し、チームを盛り上げます。
次打者は四番・神山ですが、宮古島はゲッツー狙いで低めに投げてくるだろうと予測したわたるは、金城の剛球でもコースがわかれば打てると言い、神山をバッターボックスに送り出します。
わたるの言葉通り、金城の球は低目を突いてきました。
狙い澄ましたようにバットを振る神山。
しかし、当てたのはいいですが、高々と打ち上げてしまいます。
東和台のナインは、これで2アウトかと諦め、次の宮城に期待を繋ぎますが、神山の打球はぐんぐん伸び、そのままスタンドに飛び込んでしまいました。
逆転ツーランホームラン。
ここに東和台の優勝が決定しました。
しかし、宮城は試合終了に気付かず、未だに打順を待っていました。
表彰式で優勝旗を受け涙するキャプテン田中。
しかし、気付くとわたるの姿がありません。
辺りを見回すと、わたるは式辞を読む偉い人の背後に回り、話が長い、とカンチョーの構えをしていました。
普通なら宮城がヒーローになって終わるところですが、そこはこれまでも予想を裏切ってきた「わたるがびゅん!」。
でも、現実も結構こんなものだったりするのかもしれません。
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