「ドラえもん」の妹といえば、もちろんドラミちゃんですよね。
けれども、1970年代の初めごろまでは、実は別のロボットが妹役をつとめていたことをご存じだったでしょうか?
その名は「ガチャ子」…
メスのアヒル型ロボットで、デカいリボンで頭を飾り、口の上下に1本ずつしか歯がないルックスは、正直いってあまりかわいくはありません。
初登場は1970年の「小学二年生」で一向にのび太のドジっぷりが治らないため、ドラえもんに代わる子守りロボットが未来から送り込まれたという設定でした。
最先端の技術が詰め込まれており、ドラえもんはガチャ子に頭が上がらないといいます。
そのため、ガチャ子はドラえもんに対してかなり態度がデカいのです。
「ドラちゃんが頼りないから」、「のび太とドラちゃんは、ふたりとも頭が悪いなー」などと暴言を吐きまくりで、これまた、あまり印象は良くない妹でした。
このガチャ子、実は日本テレビ版のアニメにも顔を見せたことがあり、当初は「ドラえもん」の定番キャラとして育てていくつもりだったよ
うです。
ところが、結果的には、ガチャ子が登場したのはたったの5話のみでした。
藤子・F・不二雄氏が後に語ったところでは「焦点が分裂して全く違った性格の漫画になってしまう」ため、あとになって「ガチャ子はいなかったことにした」らしいのです。
そのため、コミックスもガチャ子の回は収録されていませんでしたが、2009年になって発売された「ドラえもん全集」には、未収録だったエピソードをすべて収録…
今では、ガチャ子の登場エピソードもすべて読むことができます。
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