「ピーターラビット」といえば、誕生から100年以上にわたって人気の高いイギリスの絵本シリーズです。
1893年9月4日にビアトリクス・ポターが友人の息子に宛てた絵手紙が原型です(同日がピーターラビットの誕生日とされています)。
また、ピーターラビットシリーズの累計発行部数は全世界で2億5000万部を超え、日本の福音館書店版は1300万部以上が発行されており、また第1作の「ピーターラビットのおはなし」の発行部数は全世界で4500万部を超える世界中に愛されている絵本なのです。
さて、ウサギ達の世界は可愛らしく、ほのぼのとする作品ですが、実は驚きの事実が隠されていました。
2013年5月1日に公開になった「日本版公式ページ」の「キャラクター紹介」コーナーに驚くべきの事実が書かれ、多くのファンに衝撃を与えたのです。
ピーターの母や友人たちは愛らしい絵で描かれていたのに、父親だけは「ピーターのおとうさん(マグレガーさんにパイにされた)」と説明され、見る影もないパイ包み姿だったからなのです。
この設定、実はシリーズ第1作「ピーターラビットのおはなし」に登場するもの…
冒頭で母親がピーターたちに注意を与える場面で、次のようなセリフがあります。
「お百姓さんのマグレガーさんとこの畑にだけは行っちゃいけませんよ。お前たちのお父さんは、あそこで事故にあって、マグレガーさんの奥さんに肉のパイにされてしまったんです」
あまりにも怖すぎる事実をサラリと暴露しています。
初期の絵本では、ピーターの父を人間が食うシーンもあり、ショック度は満点…
当時の読者からも「怖すぎる」との指摘が出たほどです。
しかし、この残酷な設定は、作者が自然の厳しさ伝えるためにあえて採用したものなのだそうです。
そのため、作者の意思を尊重する目的で、「父がパイになって喰われた」設定は、今も公式設定として変わらず採用されているのです…
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