吉田聡氏による漫画「スローニン」…
笑いと涙のちょっとだけほろ苦い青春群像である本作品。
結末と名言をご紹介します。
大城の説得に失敗し、コッセツにも会えないまま帰途に着く北原監督と浜村加奈絵。
しかし、動き出した電車の窓から、必死で走り込む大城の姿を見つけます。
その背中には、彼本来の9番ではなく、8番が付けられていました。
それを見て二人はコッセツが帰ってきたと気付きますが、帰郷の時間が迫り電車を降りることはできません。
そこへ、車内放送でコッセツからの伝言が流れ、コッセツがラグビー界に戻ることを知り、手を取り合って歓喜します。
その頃、コッセツは砂浜に何か線を引いていました。
訝しがる釣り人にコッセツは 「海に流そうと思ってるんです。やっと振り切れたんでね!」と笑顔で答えます。
夏の空から見下ろす砂浜には、「さよなら」そして「オレはここだ!!」と書かれていました。
そして幾度かの夏が過ぎ、海岸通りに再び夏がやってきました。
テレビにはラグビー日本選手権の決勝戦が映り、そこには涙を流して優勝を喜ぶ9番の大城と、8番を付けたコッセツの姿がありました。
試合を見ていたあつ子は、おばあちゃんの声で振り返ります。
今日は、新聞記者になったラッキューが、婚約者のあつ子に会いに帰ってくる日なのです。
テレビの中では、今後の予定を訊かれたコッセツが、これから友達とビールを飲む、と変わらない笑顔で答えていました。
たばこ屋に続く道、あの夏のように、笑顔のラッキューとコッセツが並んで歩いていました。
ラッキューもコッセツと出会わなければただの浪人生で終わっていたでしょう。
コッセツは教えてくれました。
諦めない限り青春は終わらないのだ、と。
感動的に終わる本作品の名言はこれです!
いや、これから友達とビールを飲むんです!
ナンバー・エイトとしてラグビー日本選手権を制したコッセツに、記者は今後の予定を尋ねます。
その質問に、コッセツは満面の笑みでこう答えたのです。
笑顔と共にコッセツらしさに溢れたいいセリフです。
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