多くの子どもたちを虜にしている「妖怪ウォッチ」…
その理由の一つとして、作品製作にあたり、日常の「小学生の悩み」を研究した上でそれを「妖怪」として具現化しており、ユーザーの共感を高める事を狙いとしています。
また設定やキャラクター名には、往年の映画・テレビ番組・漫画・文学作品や実在の人物などのオマージュやパロディ、駄洒落的な言葉遊びをふんだんに取り入れているのも特徴で、メインターゲットの小学生男児のみならず性別・世代を越えて幅広く楽しめる内容となっています。
しかし、「妖怪ウォッチ」には、放送休止、DVD未収録として幻となった謎の「第39話」というのが存在するのです。
そして、その謎がやっと明らかになりました。
2013年より子供を中心に大ブームになっている「妖怪ウォッチ」。
「ジバニャン」、「コマさん」といった可愛らしくユニークな創作妖怪や、「河童」、「ろくろ首」などのお馴染みの妖怪たちが活躍する作品ですが、この「妖怪ウォッチ」には放送後に問題となり一部の演出が差し替えられた回が存在します。
2014年10月10日に放送された「第39話」はテレビ東京および翌日配信のニコニコ動画ではなんの問題もなく放送・配信がされましたが、再放送を行っているCS局アニメシアターXは、10月22日付で公式サイトにて「緊急: 10/23(木)、10/25(土)「妖怪ウォッチ」第39話放送休止のお知らせとお詫び」と題する文面を掲載。
テレビ東京側の判断により休止の決定がなされたこと、テレビ東京の社長直々のコメントとして「我々の都合で、今、(放送は)控えた方がいいと判断した」との説明がなされたのです。
「妖怪ウォッチ」は時事ネタが非常に多いアニメとして有名です。
当時話題になっていた滝沢クリステルの「おもてなし」のパロディや、実在の人物を模写したキャラクター、続編の制作が決定した「スター・ウォーズ」を意識した映画を登場させるなどやりたい放題。
こういったパロディネタは数え切れないほど存在するため、視聴者側もなにが問題だったのか見当がつかない状態でした。
しかし、後日改めてニコニコ動画で配信された第39話を観てすべての謎は解明されました。
劇中に登場する「妖怪U.S.O」がビームを発射するシーンで、ピンク・レディーの「UFO」によく似せた音楽と振り付けのシーンが差し替えられていたのです。
この差し替え版では音楽はまったく別のオリジナル音楽となり、お馴染みの「腕をぐるぐる回す」振り付けも一部変わってしまったことから、JASRACから厳重注意がなされたものと思われます。
現在、テレビ東京放送版の第39話はDVDには収録されず幻の回となっています。
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