1973年の「小学五年生」に掲載された「ドラえもん」には、描写がヤバすぎたせいでコミックスからは削除されてしまったひみつ道具が登場します。
その名も「自動コジ機」…
ドラミちゃんが出した道具のひとつで、一見ただのゴザなのですが、その上に座ってボタンを押すと、「あわれなこじき」と書かれた札や、お金をめぐんでもらうための皿、スピーカーなどが現れ、そのスピーカーからは「右や左のだんな様」といったフレーズが流れて物ごいを始めるのです。
確かに現代の基準からすると、倫理的に問題のある道具です…
そのためコミックス第6巻では、該当の部分が「重力ペンキ」という別の道具に変更されました。
さらに、2009年に発売された「藤子・F・不二雄大全集第2巻」に再録された際には、「あわれなこじき」の札の文字が「お金はこちらへ」に書き換えられたうえ、ドラミちゃんの「自動コジ機だったわ」というセリフが「これもちがうわ」に改変され、道具の名前は完全になかったことにされました。
この他にも、かつては「続ドラえもん全百科」と「ドラえもんひみつ大事典」にも記載がありましたが、どちらも現在では入手不可能になっています。
この他にも、「ドラえもん」には封印された道具がいくつか存在しており、「分かいドライバー」や「人間切断機」など、いずれも人体をバラバラに切断してしまう描写が問題となり、現在はコミックへの収録が見送られています。
「ドラえもん」にも、実はかなりアナーキなシーンが多かったのです。
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