週刊少年ジャンプで1994年に連載がスタートした「るろうに剣心」…
この作品は幕末の日本を舞台に「人斬り抜刀斎」として恐れられた伝説の剣客・緋村剣心の活躍を描いた歴史ロマンです。
最強の人斬りだった過去を持つ流浪の剣士が、お転婆なヒロインを守りながら悪党を倒していく痛快なストーリーで、2012年に年も2作の映画版が作られて大きな話題を呼びました。
基本的には、コメディタッチな描写が多い明るい作品なのですが…
なぜかアニメ版の最終回である「星霜編」だけは、やたらと暗い展開になっているのをご存じでしょうか?
なんと、主人公の剣心が妻の薫とともに性病にかかってしまい、2人で病死してしまうのです。
物語は、剣心がヒロインと結ばれて終わった原作の「続き」が描かれています。
結婚後、剣心は慈善活動の最中になぜか梅毒にかかり、その病気は妻にも感染…
少しずつ病は両者の体を蝕み始め、やがて剣心の体は膿で腐り果てていくのです。
本来なら絶対安静の状況なのですが、ここで陸軍卿から海外遠征の依頼を受けた剣心は、体に鞭を打って1人で中国へ向かいます。
毎日のように、港で夫の帰りを待つ妻…
その間にも2人の病は少しずつ進行していき、数年後、剣心はようやく妻のもとへ戻ったのですが、ついには病気に負けて死亡してしまうのです。
その直後、妻も剣心の後を追うように息絶えてしまいます。
最強の剣士の最期にして、なんとも暗すぎる死に様なのです。
この「星霜編」だけは従来作とのトーンが違うため、ファンの間では今も賛否がわかれている作品なのです。
Sponsored Links
この記事へのコメントはありません。