天性の身軽さを持つチンミは、ある日大林寺のロンに拳法家としての秘めた才能を見い出され、大林寺に入門します。
その後、大林寺での修行や強敵との戦い、そして恩師であるヨーセン道士の死を通し、拳法家として大きく成長したチンミは、大林寺代表として天覧武道大会に出場することになりました。
しかし、その大会の裏では、密かに何者かによる皇帝暗殺計画が進んでいたのです。
全35巻の最終回「想い出という“財産”の巻」では、どのようなクライマックスを迎えるのでしょうか。
天覧武道大会の決勝。
シーファンに勝利したチンミは、偽ソシュウの皇帝暗殺の企みも阻止します。
傀儡針で操られていたシーファンは無事に洗脳から解放され、偽ソシュウの一味も一網打尽となりました。
そして、迎えた表彰の儀で、チンミは皇帝に英雄として称えられます。
表彰の儀の後、偽ソシュウに捕まっていた本物のソシュウ禅師も体力が回復し、シーファンは郷里に戻ることをチンミに告げました。
「これからもずっとぼくらは最高の友達だ」というシーファンに、「そして最高のライバルさ!」と返すチンミ。
二人は、今回の闘いを通じて、より深く絆を強め合ったのです。
シーファンとの別れの後、下宿しているオウリンの屋敷に戻ったチンミ。
そこに、準決勝で戦ったタンタンとタンタンの師匠がやって来ます。
二人がオウリンの娘であるレンカを助けた礼に、オウリンが屋敷に招いたのでした。
和やかな食事の後、チンミに別れを告げるタンタン。
チンミも、明日大林寺に戻ることをオウリンに告げます。
旅立ちの日。
チンミを慕っていたレンカは、リボンの片方をチンミに渡しました。
レンカは、レンカのことを忘れない、というチンミの言葉を胸に、大林寺へと帰るチンミを見送るのでした。
先にヤンへの報告を済ませてから、大林寺へと凱旋したチンミを多くの友人たちが取り囲みます。
そして、チンミの「ただいま」の声とみんなの笑い声が、大林寺に響き渡るのでした。
シーファンとの友情の想い出、そしてレンカとの淡い想い出。
爽やかで少し切ない最終回となったのです。
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