室山まゆみさんによるギャグ漫画作品「あさりちゃん」。
36年間の長期に渡って、小学館の学習雑誌に連載された名作です。
浜野家の次女で小学4年生のあさりちゃん。
正義感が強く悪い子ではないのですが、食べ物とお金が絡むと周りが見えなくなるなど、欲望に忠実すぎることも。
クラスの人気者・あさりちゃん。
そんなあさりちゃんがトラブルを起こしたり、解決したりするギャグあり、ファンタジーあり、SFありの漫画です。
さて、そんなあさりちゃん最終回…
「仰げば尊し」はどのような話となるのでしょうか。
浜野家の朝、卒業が近付いた姉のタタミは式の練習で授業がありません。
勉強がないというだけで卒業したがるあさりに負けて、二人は卒業式ごっこを始めます。
そうして迎えた本番、どうせみんな同じ中学だからお別れも何もないと豪語していたタタミでしたが、いざとなると顔面が崩壊するほど号泣するのでした。
その頃、職員室はこれまであさりの暴走を止めていたタタミが卒業し、歯止めがなくなったことに狼狽(ろうばい)していました。
けれども教頭は、進級時のクラス替えで悪友と切り離し、天敵・藪小路(やぶのこうじ )いばらと幼馴染の大磯潮を投入してあさりを抑えることを思いつきます。
大磯潮の悲劇をよそに、職員室は歓喜に包まれました。
浜野家では、父親のイワシがタタミの卒業祝いを買って帰宅します。
それを見てぜいたくだと怒る母。
なぜなら、周到なタタミによって、すでに親戚中から卒業祝いが届いていたのです。
さらに母は、あさりもプレゼントを欲しがり、暴れ出すことを恐れていました。
事実、物陰では進級祝いを要求するプラカードを持ったあさりが待機していたのです。
しかし父は、子どもは進歩するもので、あさりも5年生になるのだから、話せば必ず分かると擁護(ようご)しました。
それを聞いたあさりの目が大きく開きます。
そして、進歩したあさりは、2年後の卒業祝いを要求するプラカードを準備するのでした。
永遠の4年生あさりちゃんに、タタミの卒業と本人の進級という変化が訪れました。
だからといって、急にあさりちゃんが変わるはずもなく、最終回でもあさりちゃんはあさりちゃんだったのです。
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