漫画アクションで1967年から連載された「ルパン三世」は、怪盗ルパン(ルパン一世)の孫・ルパン三世の活躍を描く、シュールでナンセンスなアクション作品でした。
アニメ版のルパンとは異なりジョークは少なく、読者の裏をかくミステリアスなストーリー展開が人気を呼んだのです。
「ルパン三世」シリーズといえば、ルパンファミリーと銭形警部がくり広げる永遠の追いかけっこが魅力の1つ…
けれども、実は過去に一度だけ明確な最終回が描かれたことがあるのです。
それこそ、1977年に連載された、「新ルパン三世」第189話「完結編」です…
すごいお宝があると聞いて、海に浮かぶ孤島へ忍び込んだルパンたちでしたが、実は、そこは銭形警部が作り上げたニセの島でした。
しかも、方々の岩には爆薬がしかけられ、いつ島ごと吹き飛んでもおかしくない状態…
いつもなら、ルパンの機転でピンチを乗り切るところですが、なぜか今回に限っては、「俺たちは死刑囚さ」とだけつぶやき、はやばやと脱出をあきらめてしまうのです。
ほどなく出口もふさがれてしまい、ルパンたちは完全に監禁状態になりました。
それを船から確認すると、おもむろに銭形警部が起爆スイッチを押し、ルパン、次元、五エ門、不二子の4人は島もろとも吹き飛んでしまうのです。
唐突なラストですが、巻末のおまけマンガよれば、当時、作者のモンキー・パンチ氏はルパンを描くことにウンザリしていたとのこと…
その精神状態が、トンデモない最終回を生んだのかもしれません。
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