モンキー・パンチ氏原作の漫画・アニメ作品「ルパン三世」。
主人公のルパン三世の祖父は、かの有名な怪盗ルパン。

この怪盗ルパンと言うのは、フランスの小説家モーリス・ルブランが発表した推理小説・冒険小説「アルセーヌ・ルパンシリーズ」の主人公である怪盗のこと（という設定）です。

ルパン以外にもメインキャラには有名人の子孫がいて、石川五ェ門は安土桃山時代の盗賊の首長の石川五右衛門の十三代目の末裔。
銭形警部は野村胡堂氏による小説「銭形平次捕物控」（ぜにがたへいじとりものひかえ）に出て来る銭形平次の子孫です。

つまり、実在していたとされるのは石川五右衛門だけ…
とは言え、怪盗の子孫と岡っ引きの子孫なので、ルパンと銭形警部がライバルになるのは運命だったのでしょう。

ただ、実はこの2人には意外な因縁もあるのです。
アニメではなく原作コミックでの話ですが、ルパンと銭形警部は大学の先輩後輩の関係なのです。

ルパンと銭形警部が通っていた東西京北大学で、銭形警部はルパンの3年先輩。
しかも、ルパンと同じ学部の電子医学部には不二子も在籍していました。

ルパンはこの大学で、義賊部というサークルを設立する他、処○を見分ける薬を研究したり、教室をディスコにしたりと、かなりハチャメチャなことをやらかしています。

この先輩後輩の設定はあくまで原作のみですが、アニメでも2人の腐れ縁はたびたび描かれています。
「ルパンが死んだ」と聞けば銭形は誰よりも泣いて悲しみ、「ルパンが実は生きていた」と聞けば誰よりも喜ぶというような描写も劇中でよく見られるシーンです。
もはや、2人は敵味方というよりも友情に近い関係なのです。

なお、ルパンの初代声優の山田康雄氏の葬儀の際に弔辞を読んだのは銭形警部の初代声優・納谷悟朗氏でした。
アニメと現実が重なるような心にしみるエピソードがあったのです。