今でもアニメを見たことのある人ならば「ガンバ、ガンバ、ガンバと仲間たち~♪」と歌える方も多いのではないでしょうか。
1975年に日本テレビで放送がスタートした「ガンバの冒険」は、巨大な白イタチに立ち向かう7匹のネズミを描いた作品です。
アニメファンからは「不朽の名作」と呼ばれるほどクオリティが高い一作でもありました。
本作がここまでの評価を得た理由のひとつは、悪役である「ノロイ」の存在です。
「ノロイ」は、通常種の3倍もの巨体を持っ白いイタチで、ネズミが平和に暮らしていた島を恐怖で支配した暴君でした。
動物のキャラクターにも関わらずノロイが最凶と呼ばれるのは、アニメ史上初の「サイコパス殺人鬼」だったからでしょう…
それまでのアニメの悪役には金や名誉といった明確な動機がありましたが、ノロイはあくまで自分の快楽のためだけに殺しを続けたのです。
そのため、ノロイが誰を殺すかは完全に気まぐれで決まります。
あるときは力でネズミを叩き潰し、またあるときは手の込んだ策略でターゲットを自殺に追い込んでいきました。
特に、アニメ版のノロイは、ほとんどモンスターとして描かれており、当時はテレピの前でガチ泣きする子供を続出させたのです。
「日本のアニメ史上で屈指の悪役」と称れるのも納得できます。
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