一堂零を中心に一応中を揺るがし続けた「奇面組」も、色々ありましたが無事卒業し、高校に進学することができました。
けれども、高校生になってもますますバワーアップしていくばかり。
さらに、なぜかほとんどが同じ高校に進学していた一応中からのライバルチームや教職員たちも、奇面組に負けじとパワーアップ。
一応高を舞台にしたのが「ハイスクール!奇面組」のあらすじです。
足を傷めて入院した一堂零の見舞いで、医師と零の父の話を立ち聞きし、零が死病に冒されていると知った河川唯。
しかし、翌日また見舞いに行くと、集まった皆から笑われてしまいます。
納得がいかない唯が医師に尋ねると、それは13年前に亡くなった零の母の話で、唯の早とちりだったと判明。
病室から笑い声が響く中、唯は昨日のキスを思い出しながら、一人廊下で胸をなでおろすのでした。
それから5年、一応高を卒業した唯は念願だった保母になっていました。
奇面組や宇留千絵たちも、それぞれの道に進んでいます。
出勤する唯の前に、自転車に乗った零が現れ、後ろに乗せてくれると言います。
唯は自転車の荷台に座り、そっと目を閉じました。
そんな彼女に、どこからか呼ぶ声が聞こえます。
唯が目を開けると、そこには千絵がいました。
しかし、なぜか一応中の制服を着ています。
戸惑う唯に、千絵は「夢でもみてたんじゃない」と言います。
唯が周囲を見回すと、そこは紛れもなく一応中2年10組の教室でした。
零や一応高は夢だったのかとため息を吐く唯。
そんな彼女を、千絵はいつものように笑い飛ばすのでした。
そして、唯もいつものように千絵をトイレに誘います。
奇面組のことを想いながら歩く唯。
一歩一歩、零と出会ったはずの廊下に近づいていきます。
夢オチだと思われがちな最終回でしたが、実は唯が見ていたのは未来のビジョンだったのです。
最後の場面は始まりの場面と同じでなければならないのです。
このため、愛蔵版では廊下の壁に零の影が描かれています。
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