赤松健氏による少年漫画「ラブひな」。
19歳の浦島景太郎は、東大を目指して受験するも、すでに2浪となっていました。
しかし、それは幼い頃に交わした女の子との約束のためだったのです。
家を追い出された景太郎は、祖母を頼って温泉旅館ひなた荘を訪れます。
しかし、そこはいつの間にか女子寮になっていて、景太郎はその管理人にされてしまうのです。
美少女たちに囲まれ、日々巻き起こるドタバタに流されながらも、景太郎はついに東大入学を果たすのでした。
景太郎との幸せを諦め、ひなた荘を後にしたなる。
景太郎は山手線の車内で追い付き、電車を降りようとするなるを引き止めました。
いつしか二人は寝てしまい、なるはひなた荘での日々や約束の夢を見ていたのです。
二人が目覚めると、そこは電車の車庫でした。
不幸だと嘆くなるに景太郎は「俺は楽しいけど…」と照れくさそうに告白します。
けれどもその時、景太郎の祖母が「約束の女の子」の正体を暴露しようとする声が響きました。
声に追われるままニ人がたどり着いたのは、ひなた荘の前。
突然ひなた荘がライトアップされ、その屋根に祖母の姿が浮かび上がります。
祖母の言葉を聞くまいと、耳をふさぐなる。
祖母は「お前たちは不幸なのかえ」と問いかけました。
景太郎は「不幸なんかじゃない」と叫びます。
そして、なるも「約束の女の子じゃなくたって…ずっとずっと一緒にいたいよーっ」と絶叫しました。
ついにお互いへの気持ちをハッキリ口にした二人に、祝福するように朝日が降り注ぎます。
それを見届けた祖母は、約束の女の子はさっきから景太郎の横にいると明かすのでした。
数日後、思い出のタイムカプセルが見つかります。
二人は入っていた相合傘に夢を書き加えるが、なるはそれを景太郎に見せず、紙飛行機にして飛ばしました。
安田講堂の前で二人はキスを交わし、全14巻の最終回「約束の女の子【後編】」は、こうして伝説は現実になったのです。
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