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1940年2月7日に公開されたアニメ映画「ピノキオ」は、今も愛されるディズニー作品の傑作です。
時計職人のゼペットじいさが作った人形が、大冒険のすえに人間に生まれ変わる、夢と希望のファンタジーである。
可愛らしいピノキオに愛のあるストーリーで、大好きな童話の一つだという人もいるのではないでしょうか。
この作品は、カルロ・コッローディ作の童話「ピノキオの冒険」を原作としています。
しかし、この原作「ピノキオの冒険」は、もともとは社会風刺を狙った作品で、ディズニー版とは打って変わってトーンがとても暗いものでした。
まず大きく違うのは、ピノキオの保護者として人気が高いジミニークリケットが、原作では序盤で殺されてしまう点でしょう。
それも、ピノキオが放り投げた木づちにぶつかったのが原因で死んでしまうのだからやりきれません。
映画ファンにとっては、かなり鬱になってしまう展開となっています。
さらに、ピノキオにも数々の災難がふりかかり、ストーリーの中盤で人形芝居の親方に焼かれそうになったり、キツネとネコにだまされて拉致されたりと散々な目に遭います。
そして、最終的に恐ろしいことに木に首を吊って殺されてしまうのです。
この展開にはウォルト・ディズニーも悩んだようで、映画版のストーリーづくりは難航を極めました。
アーティストたちが作業に入ったあとも制作が中断し、脚本のリライトには数カ月もかかったといいます。
ウィキペディアからも一部抜粋して紹介します。
原作は社会風刺小説であり、ピノキオは悪戯っ子で、子供っぽい性格がみられ、白雪姫のような華がなかったため、夢のある物語にするのは容易ではなかった。
ウォルトはストーリー作りに数か月も悩み、すでにアーティストたちは作業に入っていたにもかかわらず制作を一時中断する。
その間にピノキオは無邪気な性格に変更され、さらに原作ではピノキオにハンマーをぶつけられすぐに死んでしまうコオロギをピノキオの良心、そしてストーリーテラーとしての役割も持つ重要なキャラクター、ジミニー・クリケットとして登場させる事になった。
制作が再開された後も熟考を重ね、2年の歳月を経てついにテンポのよい夢と希望にあふれた冒険物語が完成した。
かくして、ピノキオは現在のような無邪気で楽しい話に生まれ変わったわけです。
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