矢口高雄氏による釣り漫画「釣りキチ三平」。
釣りキチ三平は、韓国や台湾、イタリアでも出版され、イタリア語ではオリジナルソングも作られた作品です。
そんな釣りキチ三平、全65巻の最終回…
「釣りキチ同盟」はどのような話だったのでしょうか?
一平じいちゃんの死や行方不明の父親のことで荒れた時期もあった三平。
けれども、今ではすっかり元の釣りキチに戻っていました。
そんな三平の下に、かつて釣り勝負を繰り広げた釣りキチが次々と集まってきます。
彼らが三平と共に目指す場所は、なんと国会議事堂でした。
三平たちだけではなく、時を同じくして日本全国、さらには世界各国から、たくさんの釣り人たちが東京に向かって進撃していたのです。
東京に着いた三平は、早々にホテルに連れて行かれました。
そこは、「釣りキチ同盟」結成の記者会見場だったのです。
そして、その初代会長として紹介されたのは、三平三平その人でした。
その頃、東京の各地には釣竿を掲げた釣り人が続々と到着し、その数は百万人を超えると思われるほどに。
代々木公園の中央会場では、各地の釣りキチ代表たちの挨拶が行われ、ゆりっぺや魚紳さんたちによって、釣りキチ同盟結成が宣言されました。
歓声の中、三平が登壇します。
釣りをしたいと思っても、釣り場はだんだん遠く…きたなくせまく…魚はすくなくなってゆくだ…おらのねがいはたったひとつ!!もっと魚を釣りたいんだーっ!!
そして、三平を先頭に、釣り人たちの行進が始まりました。
釣りを愛し、魚を愛し、自然を愛する、釣り人の思いが波濤(はとう)となって国会議事堂に押し寄せます。
ただの釣りキチ少年だった三平が、最終回では全国の釣りキチの代表になるという意外な展開。
荒唐無稽にも思える話ですが、三平の純粋な釣りへの思いによって、納得させられてしまいます。
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